ラツィオ鎌田大地は最終節フル出場 ウディネーゼ、エンポリが残留達成でフロジノーネが降格|セリエA 第38節 結果まとめ

鎌田はフル出場で今シーズンを締めくくった ©Getty Images

日本時間5月24日から27日にかけて、セリエA第38節の10試合が行われた。

鎌田大地が先発出場したラツイオはサッスオーロとホームで対戦。前半をスコアレスで終えると、60分にはマッティア・ザッカーニが直接FKを沈めて先制に成功する。しかし66分、セットプレーから同点に追いつかれ、1-1のドローに終わった。鎌田は得点には絡めなかったが、31分にダイレクトシュートを放つなど見せ場を作り、フル出場で2023-24シーズンを締めくくっている。

インテルはアウェーでヴェローナと対戦。10分にマルコ・アルナウトヴィッチが先制ゴールを奪ったものの、16分、37分に失点を許し、一時は逆転されてしまう。それでも前半アディショナルタイム、再びアルナウトヴィッチがゴールを決めて同点に。後半は両者ともにゴールを奪えず、2-2のドローに終わった。

2位ミランはホームでサレルニターナと対戦した。序盤から主導権を握ると、22分には相手GKのキャッチミスを突いたラファエウ・レオンが無人のゴールに流し込んで先制すると、27分にはCKからオリヴィエ・ジルーが惜別のボレーシュートを決めて追加点を奪う。その後、相手にゴールを許しながらも3-1と2点リードで終盤へ。すると87分、ジュニオール・サンビアのミドルシュートで1点差に追い上げると、89分にはシメオン・ヌワンコに同点ゴールを決められ、3-3の引き分けに終わった。

ボローニャはジェノアとのアウェーゲームに0-2と敗北。モンツァをホームに迎えたユヴェントスは、26分にフェデリコ・キエーザがドリブルシュートを決めて先制すると、28分にはCKからアレックス・サンドロが追加点を奪い、2-0でリーグ戦では7試合ぶりの勝利を挙げた。トリノをホームに迎えたアタランタは26分にジャンルカ・スカマッカのゴールで先制すると、さらに2点を追加して3-0の勝利を収めた。

この結果、ボローニャは勝ち点「68」で5位が確定。ユヴェントスが同「71」で暫定3位、アタランタが「69」で暫定4位に。アタランタの4位以上が確定したため、ローマのUEFAチャンピオンズリーグ出場はなくなり、UEFAヨーロッパリーグに回ることとなった。なお、アタランタは日本時間6月3日(月)に第29節順延分のフィオレンティーナ戦を控えており、この試合に勝利すれば3位でフィニッシュとなる。

残留争いでは、降格圏の18位で最終節を迎えたエンポリがホームでローマと対戦。13分、カウンターからマッテオ・キャンセリエリのゴールで先制し、前半終了間際に同点に追いつかれて1-1で前半を折り返す。後半はお互いに決定機を生かせない中、最終版にドラマが待っていた。90+3分、右からのクロスをエムバイ・ニアンがダイレクトシュート。これが決まって決勝点となり、2-1の勝利で勝ち点を「37」に伸ばした。

一方、16位フロジノーネと17位ウディネーゼの直接対決は、序盤からお互いに攻撃を仕掛け合うスリリングな展開が続く。なかなかゴールが生まれず、スコアレスで迎えた76分、ウディネーゼはミドルサードからのロングボールをロレンツォ・ルッカが胸で落とし、これに反応したキーナン・デイヴィスが倒れ込みながらの左足ボレーで先制ゴールを奪う。フロジノーネはその後、猛攻を仕掛けたものの実らず、1-0でウディネーゼが勝利。フロジノーネは勝ち点「35」のまま、ウディネーゼは「37」に伸ばした。

これらの結果、フロジノーネが18位に転落してセリエB降格が決定。ウディネーゼとエンポリはそれぞれ15位、16位まで順位を上げた。

カリアリ vs フィオンレンティーナの一戦は、2-2で迎えた90+10分にペナルティーエリア内でファウルがあったとしてフィオンレンティーナがPKを合獲得。アルトゥールが冷静に沈め、これが決勝点となった。ナポリ vs レッチェはスコアレスドローに終わっている。

◉セリエA第38節 結果

カリアリ 2-3 フィオレンティーナ
ジェノア 2-0 ボローニャ
ユヴェントス 2-0 モンツァ
ミラン 3-3 サレルニターナ
アタランタ 3-0 トリノ
ナポリ 0-0 レッチェ
エンポリ 2-1 ローマ
フロジノーネ 0-1 ウディネーゼ
ヴェローナ 2-2 インテル
ラツィオ 1-1 サッスオーロ

© 株式会社SPOTV JAPAN