特急スーパーはくと「名探偵コナン号」の座席枕カバー紛失…乗客が持ち帰りか 警察が被害届を正式受理 「窃盗事件」として捜査

鳥取県と関西を結ぶ特急列車「スーパーはくと」の特別車両「名探偵コナン号」の座席の枕カバーが紛失した問題をめぐり、車両を所有する智頭急行が警察に提出した被害届が正式に受理され、窃盗事件として捜査が始まったことが、関係者への取材で分かりました。

「名探偵コナン号」は、来年の大阪・関西万博を控え、多くの人に鳥取まで足を延ばしてもらおうと、智頭急行、JR西日本、そして鳥取県が仕掛けました。

コナンだけでなく、車体の至るところに、服部平治&遠山和葉などおなじみのキャラクターたちがラッピングされているほか…列車の中もコナン君だらけです。
コナン君と一緒に旅する気分が味わえると、去年12月の運行開始以降、大きな話題となっていました。

こうした中、白い生地にランドセルを背負ったコナン君がプリントされている「枕カバー」の紛失が発覚しました。
智頭急行によると、これまでに8枚の紛失が確認されたということです。

鳥取県の平井伸治知事も、先月の記者会見で、次のように述べ、枕カバーが乗客に持ち帰られていることを明かしていました。

鳥取県 平井伸治 知事
「ちょっと残念なマナーの問題があるんですけど、そこにある枕カバーを持って帰る方々がどうもおられまして、非常にこの辺は困っています」
「これは持ち帰らないように、多くの方々が使えるように、そこに大事に置いておいていただきたい」

智頭急行は4月中旬に、地元の智頭警察署へ、紛失の事実や被害届の出し方などについて相談。
その後、警察は被害届を受理するかどうか必要な捜査をしていましたが、智頭急行によると、被害届が正式に受理されたとの連絡を受けたということです。

現在、警察は窃盗事件として捜査を進めています。

智頭急行では、自社のホームページで、「枕カバーを返却した場合、被害届の対象外とする」と呼び掛けていますが、これまでに返却は無いということです。

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