前哨戦で内藤哲也に完敗もジェイク・リー、「GLGとWAR DOGSが共に闘えば面白いイメージが浮かんだ」と不敵な予告

プロレスリング・ノアはスペシャル大会『STAR NAVIGATION 2024~ONE NIGHT DREAM2~』5.22東京・後楽園ホール大会を開催した。今大会はメインイベントで拳王と鈴木みのるのシングルマッチ(拳王の勝利)が組まれるなど、普段のノアとは一味違うスペシャルな大会とあって、前日のマリーゴールド旗揚げ戦に続いて、札止めの観衆が会場に詰めかけた。

セミファイナルでは、日本プロレスリング連盟UJPW『ALL TOGETHER』6.15北海道・北海道立総合体育センター(北海きたえーる)大会でのシングルマッチが決定しているジェイク・リーと内藤哲也が、GLGのタダスケ、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(L・I・J)の鷹木信悟をそれぞれ従えて、タッグマッチでの前哨戦対決が実現。ジェイクはUJPW設立記念『ALL TOGETHER』5.6東京・日本武道館大会で、新日本プロレスを荒らしているバレットクラブWAR DOGSのデビッド・フィンレー&ゲイブ・キッドとトリオを結成し、内藤&鷹木&辻陽太のL・I・Jと対戦し、ジェイクが内藤にFBSを決めて3カウントを奪取。シングルマッチ実現に繋いでみせた。

今回の試合では、ジェイクとタッグを組むタダスケと鷹木も闘龍門の同期という関係性もあり、両チームともにヒートアップ。GLGがホームとあって、L・I・Jにはブーイングも飛び交っていたが、内藤がジェイクをデスティーノで排除している間に、鷹木がタダスケにラスト・オブ・ザ・ドラゴンを決めてカウント3。試合後、ダメージが深く起き上がれないジェイクに内藤がツバを吐き顔面を踏みにじると、最近の新日本のリングでは観られない内藤に対する大ブーイングが発生。これにニヤリと笑みを浮かべた内藤はリングを後にする。

バックステージで内藤は「新日本プロレス参戦後のジェイク・リー選手の東京スポーツの記事をたまたま目にしたけど、たまたま目にしただけで、俺と同じようにあまりジェイク・リー選手の気持ちや思いを知らない人、多いんじゃないの?」とジェイクの発信力の低さをダメ出しすると「自分の思いをより多くの方に伝えるためには、いろいろな場所で、そして何度も口にする必要があるわけで。今からでも遅くないよ。いろいろな場所で、そして何度も自分の思いを口にするべきだよ。じゃなきゃさ、6月15日、北海道立総合体育センターにて行なわれる『ALL TOGETHER』でのシングルマッチは、ただのジェイク・リーのチャレンジマッチになっちまうぜ。カブロン!」と武道館大会での屈辱を前哨戦で晴らしたことで、自分のペースを取り戻したようだ。
一方のジェイクは「響いた……」としばらくうめき声をあげると「GLGとWAR DOGSが共闘して、ロス・インゴでやれば、面白くなるイメージが浮かんだのにな。負けた俺じゃ説得力がないか。……いや、あるね!1勝1敗だろ?いや、どうだったかな。1勝1敗かな。1勝2敗かな。ああ、頭が回らん。けど、次はシングルだ。そして、GLGとWAR DOGSが共に闘えば、面白いイメージが浮かんだんだよな。実現してみせるさ。必ずな」とバックステージに戻って来た当初はダメージからか弱気な様子も見られたが、話しているうちに切り替えることができたようで、GLGとWAR DOGSが合体することにより、ノアと新日本の2団体を掌握してみせると力強く誓っていた。
WAR DOGSはゲイブがノア6.16神奈川・横浜BUNTAI大会で、清宮海斗のGHCヘビー級王座への挑戦が決まっているだけではなくベルトも5.6武道館大会から強奪中。両団体の選手たちにとって、男子団体ではありそうで無かった団体を越境したヒールユニットが、今年の夏は厄介な存在になりそうだ。

◆プロレスリング・ノア◆
『STAR NAVIGATION 2024~ONE NIGHT DREAM2~』
2024年5月22日
東京・後楽園ホール
観衆 1488人(札止め)
▼GLG vs L・I・Jタッグマッチ(30分1本勝負)
ジェイク・リー&●タダスケ(16分41秒 片エビ固め)内藤哲也&鷹木信悟○
※ラスト・オブ・ザ・ドラゴン

文⚫︎どら増田

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