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天皇皇后両陛下がおととい・きのう(25日・26日)の2日間、全国植樹祭に出席するため岡山に滞在されました。両陛下が来県されるのは2019年の即位後、初です。
おととい、特別機で岡山入りされた天皇皇后両陛下。
(伊原木隆太岡山県知事)
「晴れの国岡山へようこそお越しくださいました。全力をあげて歓迎申し上げます」
(天皇陛下)
「どうもありがとう」
天皇陛下の岡山への訪問は皇太子時代の2016年以来8年ぶり、皇后さまは初めてです。岡山の街は歓迎ムードに包まれました。
(街の人)
「手をしっかり振っていただいた。興奮しています。まだ興奮しています」
岡山滞在は2日間。初日は岡山工業高校を訪問されたあと岡山コンベンションセンターで植樹祭の大会ポスターを描いた中学生らと交流されました。
(金光学園中学校1年生 西山心和さん)
「(両陛下から)昆虫は好きですかと聞かれました。とても緊張していたんですけど、両陛下はとても優しくて、にこやかで温かかった」
夜には、天皇陛下が昭和天皇の四女で伯母の池田厚子さんの自宅を訪問されました。
そして一夜明け たきのう…
岡山県では57年ぶりとなる緑化推進などを目的とした全国植樹祭にご出席。参加した約2700人を前に挨拶されました。
(天皇陛下)
「森林や緑を育てる活動に尽力されている全国のみなさんに敬意を表し、そうした活動が今後とも多くの人々によって支えられながらさらに発展していくことを期待いたします」
そして、両陛下は花粉の少ない「スギ」や「ヒノキ」など合わせて6種類の苗木のお手植えをされました。また式典では、地元の高校生らが森林の未来をテーマにした演劇を披露。
(演劇音)
「新しい木材の活かし方、新しい森林の守り方、育て方を知りたいんです」
こうした催しを通じて式典の参加者は岡山の豊かな森林を次の世代に継承することを誓い合いました。
(就実高校演劇部 宮脇小牧さん)
「自分は今回の舞台を通じて、森林との共生というものをすごく深く掘り下げていけたなと思っていて、将来(森林について)もっと考えていけたらなと思った。」
(伊原木隆太岡山県知事)
「私自身いい植樹祭になったなと思っています。本当に嬉しく思いますし、誇らしく思います」
つつがなく植樹祭を終えられた両陛下は、西日本豪雨で甚大な被害を受けた倉敷市の真備町地区を訪問されました。復興状況の説明を受けたあと、被災した住民に対し、ねぎらいの言葉をかけられました。
(真備地区の住民)
「大変だったですねと言っていただきました」
(真備地区の住民)
「前に向かっていけるという感じが改めてしたように思います」
未来に向けて県民と森林資源の継承を誓い合うと共に和やかに交流された天皇皇后両陛下。2日間の日程を無事に終え帰京されました。
岡山県によりますと両陛下の車が通る沿道には2日間で約3万3千人が集まったということです。