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岩手県内でクマの目撃情報が相次いでいる中、27日正午ごろ、花巻市の民家近くのやぶで親子とみれる複数のクマが出没し、IBCのカメラがその姿を捉えました。
(記者レポート)
「花巻市の連日クマの現れている現場付近にやってきました。今もクマの姿を確認することができます」
これは27日、IBCのカメラが花巻市大畑で撮影した映像です。やぶの奥には親子とみられる少なくとも3頭のクマが植物を食べる様子が確認できます。この場所では26日、付近の住民から「クマ4頭を目撃した」と110番通報があり、27日も市や警察、地元猟友会が警戒にあたりました。
25日、出没するクマを目撃した花巻市猟友会の藤沼弘文会長は次のように語ります。
(花巻市猟友会 藤沼弘文会長)
「(現れたのは)おとといかな、きょうで3日目ぐらい。ミズバショウの若芽などを食べにきている。子グマが食べているのを母グマが警戒して見ている」
藤沼会長によると、この場所には毎年のようにクマが現れていて、今回は付近の住民とも相談し、わなは仕掛けず、クマがこの場を去るまで警戒にあたるということです。
(花巻市猟友会 藤沼弘文会長)
「クマはばったり(遭遇するの)が困るんですよ。ばったりがないよう、近所の人たちには声を上げながら動いてと呼びかけている」
県内では連日クマの出没が相次いでいて、27日もJR北上駅東口付近で子グマが目撃されています。
県によりますと、県内では4月168件の目撃情報が寄せられているということです。また今年に入り、人がクマに襲われる被害が2件発生しています。山林に入る際はクマ撃退スプレーや鉈などを持つこと、農作業の際には廃棄野菜や生ごみなどクマの食料となるものを適切に管理し、クマを寄せ付けない対策をすることを強く呼びかけています。