宇都宮テクノ街道「板戸大橋」4車線化工事に着手 渋滞解消、物流効率化へ 2027年度の利用開始目指す

工事の安全を祈願するくわ入れ式

 【宇都宮】県は27日、県道宇都宮向田線(通称・宇都宮テクノ街道)の鬼怒川に架かる「板戸大橋」の4車線化に向け、現地で着工式を行った。現橋の下流に新たな橋を増設し渋滞解消を図る。早ければ2027年度の利用開始を目指す。

 現在の板戸大橋は、2車線と自転車・歩行者道を備えた幅11メートル、長さ920メートル。市中心部と芳賀・清原工業団地などを結ぶ橋で、08年に開通した。

 県はこれまで、渋滞解消や物流の効率化などを目的に、板戸大橋を除く同県道の4車線化を完了した。今回着工する新橋の完成後には、現橋を同工業団地方面への東進道路に、新橋を市中心部への西進道路とする。

 着工式には、行政や県議、地元自治会など関係者約50人が出席。施工業者10社で構成する板戸大橋建設工事安全連絡協議会の渡辺真幸(わたなべまさゆき)会長は「経済に直結した大変重要なインフラ整備事業。安全第一に施工していきたい」とあいさつ。県県土整備部の谷英夫(たにひでお)部長は「国道408号バイパスやLRT(次世代型路面電車)などと一体となった広域的な道路交通ネットワークの形成により、物流や人流、地域発展に寄与すると期待している」などと述べた。

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