民謡「安来節」の殿堂 安来節演芸館が改装オープン 「寄席」をイメージ 神楽や落語、講談など計画

改装オープンした舞台で、どじょうすくい踊りを体験する来場者=安来市古川町、安来節演芸館

 民謡「安来節」の殿堂、安来節演芸館(安来市古川町)が26日、改装オープンした。舞台では安来節保存会の特別公演があり、オープンを盛り上げた。

 記念式典で、保存会会長の田中武夫安来市長が「市民に親しまれる交流拠点として、大きな役割を担うことを期待する」とあいさつ。特別公演では60人の来館者を前に伸びのある歌声や銭太鼓の早打ちの妙技を披露した。客席の3人が舞台に上がり、どじょうすくい踊りを体験した。

 安来節演芸館は足立美術館の隣接地に安来市が整備し、2006年に開館した。一時休館していたが、市が新たな指定管理者を選定した。ゆったりとした空間でくつろぎながら鑑賞してほしいと、約200席あった客席を約150席にした。

 今後は安来節を軸に、神楽、落語、講談などが楽しめる「寄席」をイメージした施設を目指す。

 安来節の定期公演は土、日曜、祝日の午前、午後の1日2公演に変更。20人以上の団体は予約制とし、平日も受け入れる。

 オープンを記念し、27日~6月1日(28日は休館)は平日も1日2公演の安来節公演がある。6月2日は、雲南市の海潮山王寺神楽和野社中と安来節が共演する。

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