「おばあちゃん迷子になってるよ」気付いたのは3歳児 110番した宇都宮の親子らに感謝状

高橋署長(左端)から感謝状を受け取った(左から)熊倉陸ちゃん、和哉さん、恵美子さん、古河原さん、増渕さん

 栃木県警の「思いやり110番」を実践したとして宇都宮中央署はこのほど、宇都宮市駒生町、介護福祉士熊倉和哉(くまくらかずや)さん(36)と妻の介護支援専門員恵美子(えみこ)さん(36)、長男の陸(りく)ちゃん(3)の親子3人に感謝状を贈った。同様に「思いやり110番」をそれぞれ実践した桜2丁目、教員古河原宣明(こがわらのぶあき)さん(58)、宝木本町、会社員増渕義昭(ますぶちよしあき)さん(62)にも感謝状を贈った。

 陸ちゃんは3月31日夕方、自宅近くを歩いていた高齢女性に気付き、両親に「おばあちゃん迷子になってるよ。おうちに帰れないんだって」と報告した。

 仕事柄、高齢者の対応に慣れていた和哉さんは、女性の身を案じて110番。警察官の到着まで家族で付き添った。和哉さんは「通報しなければ女性は家に帰れなかったと思う。息子がよくやってくれた」と話した。

 高橋修司(たかはししゅうじ)署長は「困っている人がいても見て見ぬふりをする人がいる一方で、声をかけて命を守ってくれた」と感謝した。

高橋署長(右端)から感謝状を受け取る熊倉陸ちゃんら

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