ロッテ・坂本光士郎「しっかり投げている姿を見せたい」今日から古巣・ヤクルトの本拠地・神宮で交流戦

28日から『日本生命セ・パ交流戦2024』が開幕する。

ロッテの選手もセ・リーグの球団から加入した選手が多く、澤村拓一、C.C.メルセデス、グレゴリー・ポランコ、石川慎吾が過去に巨人でプレーしており、国吉佑樹、ネフタリ・ソトはDeNA、二保旭が阪神に所属していた経験がある。

坂本光士郎は、交流戦最初のカードとなるヤクルトに22年途中まで在籍。坂本は18年ドラフト5位でヤクルトに入団し、同期入団の清水昇とは今年の自主トレを一緒に行い、「今も連絡はちょこちょこ取っていますね」という関係性だ。

22年7月27日に山本大貴とのトレードでロッテに加入してから、一軍でのヤクルトとの公式戦ではZOZOマリンスタジアムで行われた23年6月6日に登板している。「(山田)哲人さんとかに投げられたので、そこは前まで同じ選手と戦えたのは嬉しかったし、楽しかったです」と、3-4の7回一死一塁の場面で登板し、長岡秀樹を2ボール2ストライクから5球目の132キロスライダーで空振り三振、続く山田哲人を1ボール2ストライクから4球目の147キロストレートで見逃し三振に奪った。

ヤクルト戦は4月19日と21日の二軍戦で登板しており、神宮球場でも昨年3月15日のオープン戦で登板している。登板となれば、久しぶりの神宮球場でのマウンドとなるが、「去年も(オープン戦で神宮球場で)投げていますし、今のところは全然どこの球場も関係なくいつものピッチングができるかなと思います」と、平常心で投げられそうだ。

神宮球場での思い出について訊くと、坂本は「3年目初勝利したのが神宮だったので、それがいちばんの思い出かなと思います」と、1回を無失点に抑え、プロ初勝利をマークした21年4月24日の中日戦を挙げた。

去年は長岡、山田と対戦したが、今季は「左なので村上には投げてみたいかなと思います」と、22年に令和で初めて三冠王に輝き、史上最年少で通算200号本塁打を達成した村上宗隆との対戦を心待ちにしている。

公式戦となれば、ヤクルト時代の22年7月23日の広島戦以来の神宮球場でのマウンドとなる。「ちゃんとロッテでしっかり投げている姿を見せたいと思います」。マリーンズに移籍2年目となった昨季、シーズン自己最多の51試合、16ホールド、防御率3.21の成績を残したが、プロのスタートを切ったヤクルトでもリーグ優勝した21年に36試合に登板しており、スワローズファンも、マリーンズのユニホームを着て躍動する坂本の姿を楽しみにしているのではないだろうかーー。ヤクルトの本拠地・神宮球場で、スワローズを応援するファンの前で成長した姿、進化した姿を見せたいところだ。

取材・文=岩下雄太

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