長崎・雲仙市の岩戸小 来春に閉校へ 西郷小に統合、児童数増見込めず

本年度末で閉校する方針が示された市立岩戸小=雲仙市瑞穂町

 長崎県雲仙市は、30日開会する定例市議会に提案する総額14億2千万円の本年度一般会計補正予算案など39件の議案を27日、発表した。瑞穂町の市立岩戸小を本年度末で閉校し、同町内の市立西郷小に統合することを明らかにした。
 岩戸小の児童数は21人。市教委によるとここ数年、児童数は20人前後の状態が続き、今後も大幅な増加は見込めないという。昨年12月、保護者や地域、市教委などによる統合検討委員会を立ち上げ、協議を続けてきた。統合後の市内の小学校は16校になる。
 市議会で関連条例が可決されれば、市は来年度以降、岩戸小校区内から約4キロ離れた西郷小までスクールバスを運行予定。補正予算案では閉校に関して、スクールバス用の10人乗りワゴン車2台の購入費をはじめ、閉校記念式典費や岩戸小児童が西郷小の体操服を購入する際の補助など計1300万円を充てた。
 補正予算案にはこのほか、漁業者がカキ小屋を新設する際の費用を県が3分の1、市が6分の1補助する事業費1千万円などを盛り込んだ。補正後の一般会計総額は323億9600万円(前年同期比4%増)。

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