耕作放棄地からワインを ブドウ畑の「苗木オーナー」らが手入れ 長崎・小浜

ブドウ畑で芽かきの作業をする川島社長=雲仙市小浜町

 耕作放棄地を活用して地元産ワインを造ろう-。長崎県雲仙市小浜町でワインを生産し、直営レストランを手がける小浜温泉ワイナリー(川島貴宏社長)が管理するブドウ畑で、苗木のオーナー会員らが24日、木々の手入れをした。
 同社は日本ソムリエ協会認定のシニアソムリエでイタリア料理シェフである川島社長の発案で4年前、オーナーを募って休耕地0.5ヘクタールにブドウの苗木を植えた。今では5カ所の農地、計約1ヘクタールで約1700本を育てている。
 この日は川島社長と町内の会員が、草刈りや脇芽を取り除く「芽かき」などをした。男性会員(55)は「ワインも楽しみだし、休耕地の手入れをしてイノシシの隠れ場所が減り緩衝帯になれば地元にとってありがたい。いい汗をかけた」と笑顔を見せた。
 同社は6月2日午後2時から同町南本町のブドウ畑での草刈りボランティアを募集。参加者には同ワイナリーレストランの割引券を贈る。同1日までに同社(電090.6964.5748)に申し込む。同ワイナリーの会員(3年分で1口3万~15万円、ワインなどの特典付き)も募集中。

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