SUBARU航空宇宙カンパニー、宇都宮にヘリ整備棟 2024年度内に新設 陸自向け機体増産へ道筋

インタビューに応じる斎藤プレジデント=宇都宮市

 SUBARU(スバル)の航空宇宙部門の航空宇宙カンパニーで4月にプレジデントに就任した斎藤義弘(さいとうよしひろ)執行役員(53)が27日までに、下野新聞社の取材に応じ、宇都宮市の宇都宮製作所南工場でヘリコプター用の整備棟を新設すると明らかにした。メンテナンス体制を強化し、陸上自衛隊向けの多用途ヘリコプター「UH-2」の増産につなげる。航空機部品も増産を見込み、生産性向上へ組織改編も進める。

 同社は5年前にUH-2の試作機を納入して以降、計40機を受注している。機体製造に加え運用開始後の定期整備も担うため、増産に伴う整備体制の拡充が必要だった。

 新整備棟は2024年度中に完成予定。斎藤氏は「納入先の部隊からの期待は大きい。隊員の方が安全に活動していただくためにも、製造・整備にしっかり取り組みたい」と強調した。

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