「PKホームランで昇格の夢が水の泡」内野貴史の失敗に韓国メディアが着目。浅野拓磨と対比「喜怒哀楽は明確に分かれた」

現地時間5月27日に開催されたブンデスリーガの入れ替えプレーオフ・第2レグで、田中碧、アペルカンプ真大、内野貴史が所属する2部3位のデュッセルドルフと、浅野拓磨を擁する1部16位のボーフムが激突。第1レグはホームで0-3の完敗を喫した後者が驚異的な粘りを見せ、2戦合計3-3でPK戦に持ち込んだ末に、大逆転での残留を果たした。

歴史に残る劇的展開は、現地ドイツをはじめ各国でビッグニュースとして扱われるなか、韓国メディア『FOOTBALLIST』も反応。PK戦で7番手として登場するも、大きくクロスバーの上に外してしまい、最後のキッカーとなった内野をクローズアップし、「信頼する日本人キッカーの『PKホームラン』で昇格の夢が水の泡」と題した記事を掲載している。

「5年ぶりのブンデスリーガ復帰のチャンスを逃したデュッセルドルフ。昇格失敗の最後のシーンは、信頼する選手のミスだった。両チームとも一度は外し、残りは全て成功させるなか、PK戦は7人目のキッカーまで続いた。ただ、ウチノは失敗し、ボールはクロスバーの遥か上へ。彼はミスキックをした瞬間、その場に倒れ込んだ。

ボーフムのアサノは残留を確定させた後、チームメイトの背中の上で日の丸を振り、盛大に祝った。2人の日本人選手の喜怒哀楽は明確に分かれた」

【動画】内野貴史のキックは無情にも…勝負が決した最後のPK
同メディアはまた、「ボーフムが降格の危機に瀕した理由」を分析。最も大きな問題として「得点力の低さ」を挙げた。

「メインストライカーのホフマンは、今シーズンのブンデスリーガでわずか4得点。しかし、残留が懸かったプレーオフでは、複数ゴールを決めてチームを救った。MFながらレギュラーシーズン7ゴールでチーム得点王に輝いた『左足のスペシャリスト』シュテーガーは、最後まで重要な役割を担った」

意気消沈するデュッセルドルフ、狂喜乱舞するボーフム。試合後の両者の姿は、残酷なまでに対照的だった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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