大竹しのぶが目黒蓮主演「海のはじまり」で「PICU」以来2年ぶりに月9出演。物語の大きな軸となる存在を担う

大竹しのぶが、フジテレビ系で7月にスタートする連続ドラマ「海のはじまり」(月曜午後9:00、開始日未定)に出演することが分かった。Snow Man目黒蓮が演じる主人公・月岡夏が大学時代に付き合っていた女性の母親役で登場する。

「海のはじまり」は、2022年10月期の「silent」(フジテレビ系)の脚本・生方美久氏、演出・風間太樹氏、プロデュース・村瀬健氏が再集結し、“親子の愛”をテーマに紡ぎ出す完全オリジナル作品。大学生だった時に付き合っていた交際相手で、別れて以来7年もの間、会うことがなかった南雲水季の死をきっかけに、血のつながった娘・海(泉谷星奈)の存在を知った夏の人生が変化していく。今の時代だからこそ伝えたい、人と人との間に生まれる愛と家族の物語を丁寧に描き出す。

大竹は、夏の大学時代の交際相手・水季の母である南雲朱音役を担う。不妊治療の末に授かった大切な一人娘・水季が大学生になり東京に行って以来、夫の翔平と共に静かに生活を送っていた。水季は自分に似て自分勝手でもありながら、ぼんやりした性格は夫に似ていることを、いつもどこかうれしく感じながら、全力で愛情を注いで水季を育ててきた。時には親子げんかをして、朱音の思いとは裏腹に水季とすれ違ってしまうことも。夫と2人暮らしになり、親子のコミュニケーションに関していろいろと感じていたある日、娘に子どもができたことを知る。

まだ在学中でもあり、どうするのか娘と激しい言い合いになりながらも、結果、産むと決め、父親には知らせずに1人で海を育てる決心をした水季を、陰となり日なたとなり見守ってきた。次第に母と娘の関係も修復し始めていたさなか、大切な一人娘が自分より先に死ぬという事実を突きつけられてしまう。水季が残された時間を海のために過ごそうとする姿を肌で感じ、自分も娘のために、娘の希望を実現するために生きようと思うようになる。

2022年10月期の「PICU 小児集中治療室」(フジテレビ系)以来、2年ぶりとなる“月9”出演となる大竹は、「海のはじまり」の出演にあたり「悲しみを抱えながらも、とにかく娘の残した海を育てること。どうしたら海が幸せになるかを考えている朱音を、誠実に演じていきたいです」と語る。また「丁寧なドラマ作りをされるチームだと聞き、とてもうれしく思いました。楽しい現場になること間違いなしです」と期待を寄せている。

さらに、台本を読んで「何げない日常会話の中にあるさまざまな感情を大事にしている台本だなと思いました。そこで生きている人間をきちんと、丁寧に演じたいです」と感想を述べ、視聴者へ向けて「この夏の思い出になるようなドラマをみんなと一緒に暑さに負けず頑張って作っていきます」とメッセージを送った。

ドラマを手掛ける村瀬プロデューサーは「いつかご一緒したいとずっとずっと思っていた大竹しのぶさんに朱音を演じていただけること、本当にうれしく思っています」とキャスティングが実現した喜びをにじませる。そして「水季の死から始まるこのドラマにおいて、始まりの段階で最も深い悲しみを背負っているのは、水季の母・朱音だと思っています。若くして娘を失った喪失感、無力感、悔しさ、悲しみ…。いろいろな思いがある中で、残された幼い海を自分が守っていかなければと強く感じている。そんな時に朱音は、海の父親である夏と初めて会います。娘が愛した人でありながら、子どもができたことを一切伝えることなく今日まで過ごしてきた相手でもある夏に対して、朱音がどのように感じ、どのように接していくのか。夏が今付き合っている百瀬弥生(有村架純)との関係性も含め、朱音はこのドラマの物語の大きな軸となる存在です」と、大竹が重要な役どころを担っていることを明かす。

続けて「常に複雑な思いを抱えていて、一見、何を考えているのか分からないところのある朱音という人物像を作るにあたり、大竹さんに演じていただけたら最高だと最初の段階から思っていましたので、脚本の生方さんには大竹さんをイメージして書いていただくように早くからお願いしていました。例によって、出演OKのお返事をいただくずっと前からです(笑)。これまで、数多くの映画やドラマで大竹さんのお芝居を見せていただき、そのすごさに何度も何度も圧倒されてきました。この世にあるすべての感情、そのすべてを一瞬の表情や一つのセリフで表現してくださる特別な存在だと思っています。大竹さんに演じていただけるからこそ描くことのできる朱音という人物像が出来上がりつつあると思っています」と大竹を絶賛。

最後に「夏と海、水季と海、弥生と海だけではない親子の関係、つまり、朱音と夏、朱音と水季、朱音と弥生という、“もう一つの親子の関係”にも注目してこのドラマをご覧いただければ幸いです」と見どころを伝えている。

© 株式会社東京ニュース通信社