【男子バレー】なぜ高橋藍はイタリア→日本でプレーすることを選んだのか? サントリーサンバーズに決めた2つの理由

SVリーグ・サントリーサンバーズは5月28日、東京都内でバレーボール男子日本代表の高橋藍の入団会見を開催した。

イタリア・セリエAでも慣れ親しんだ背番号「12」のユニホームに袖を通した高橋は、冒頭で「2024-2025シーズンから日本でプレーすること、 サントリーサンバーズでプレーすることを選びました」とあいさつ。日本のクラブを選んだ理由について「新たな環境に身を置き、バレーボール選手としてさらに進化するための挑戦です」と説明し、次のように続けた。

「イタリアで3年間プレーしたことにより、イタリアリーグでの高さや強さを肌で感じることができ、イタリアでは高橋藍というバレーボールのプレイヤーが一定の評価を獲得し、それが自信へとつながりました。イタリアで引き続きレベルの高いなかでプレーすることも自身の成長にはつながると思うのですが、新たな環境、違う国のバレーに挑戦することで、さらに成長の幅が広がるのではないかと考えました」
さらに高橋は、サントリーサンバーズに決めた理由を2つ挙げた。

1つめは、世界一を目指せるクラブであるということだ。「サントリーサンバーズは昨年、日本チームとしては初めてメダルを獲得した世界の強豪」とレベルの高さに太鼓判を押したうえで、「そのチームの一員として戦えるのは今からすごく楽しみです」と新シーズンへの期待に胸を膨らませた。

2つめは、日本のファンの前で試合ができるということだ。「今まで日本のファンの方の前であまり試合をする機会がなかったので、ぜひ会場に足を運んでいただけると嬉しいです」と呼びかけると、続けて「僕は子どもが大好きなので、子どもたちにもぜひたくさん会場に来てほしいです」とまぶしい笑顔を見せた。

最後に高橋は、「(企業理念の)『やってみなはれ』の精神で、サントリーサンバーズで色々なことにチャレンジしていきたい」とコメント。「来週からネーションズリーグ、そして2ヶ月後にはオリンピックがやってきます。代表でもメダル、頂点を目指し、頑張りたいと思います」と力を込め、新天地での活躍とともに日本代表での奮闘も誓った。

取材・文●大田更紗(THE DIGEST編集部)

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