角田裕毅の昇格は絶望的か...レッドブルF1が低調のペレスと再契約間近と専門メディア報道「RBからの昇格は検討していない」

F1のレッドブル・レーシング(以下、レッドブル)が来季のドライバーについて、セルジオ・ペレスと契約延長をまとめる方向で調整していると海外メディアが報じた。これにより、姉妹チームのビザ・キャッシュアップ・RB(以下、RB)の角田裕毅の昇格の望みが薄くなった。

大手専門メディア『motersport.com』のジョナサン・ノーブル記者は「事情に詳しい情報筋によると、チームはペレスが世界チャンピオンと一緒に仕事ができる最高の候補だと考えている」とし「フェルスタッペンのペースに合わせられない時もあるが、クルマからベストを引き出す重要な貢献をしている。同様に、彼はチーム内で政治的な問題を引き起こすことはなく、チームメイトのために快適な職場環境を確保している」と綴った。

また、その他の候補について、レッドブルは角田裕毅をRBから昇格させることを検討していないと考えられており、もう1人の有力候補、カルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)にはレッドブルから「候補者ではない」と伝えたとされているため、チームはペレスをチームに残す準備ができているとした。

同サイトによるとレッドブルのチーム代表、クリスチャン・ホーナーは「時が満ちたら決断を下す」と述べ、レッドブルのモータースポーツアドバイザー、ヘルムート・マルコは「バルセロナ(スペインGP、6月21日~)までには、明確なイメージを持つべきだと思う。ペレスは、ポールポジションとは言わないけど、良いポジションにいる」と話した。

昨年までの圧倒ぶりに陰りが見え始めたレッドブルにとって、絶対王者とともにチームを任せる2番手の契約は大きな決断となる。

構成●THE DIGEST編集部

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