不適切な指導の根絶へ 自殺で亡くなった生徒の名前が付けられた再発防止策運用開始で県立学校長への説明会 盛岡市

2018年に県立高校のバレーボール部の男子部員が自殺した問題の再発防止「岩手モデル」が策定され28日、県立学校の校長を対象にした運用の説明会が開かれました。

再発防止「岩手モデル」は、2018年不来方高校バレーボール部の新谷翼さんが顧問の教諭から暴力に加えて暴言を繰り返された後、自殺した問題を受けて再発防止策をまとめたものです。新谷さんの名前から通称「TSUBASA(つばさ)モデル」と名づけられました。

岩手モデルの運用は27日に始まっていて、28日は盛岡市に県立学校の校長が集められ、県教委が説明会を開きました。

岩手モデルでは、教職員が不適切な指導で懲戒処分を受けた場合、二度と行わないとする誓約書を提出させ、1年間の研修を課すなどの対策が定められています。

(岩手県教育委員会 佐藤 一男 教育長)
「岩手モデルは作って終わりではありません。学校において不適切な指導を許さない見過ごさないという風土を醸成するとともに、個々の教職員等の児童生徒に対する指導の状況を把握し適切な人事管理をお願いする」

新谷さんの父、聡さんは弁護士を通じて「学校現場でモデルを実践的に活用いただき、岩手県において二度と類似事案が発生しないことを祈るばかりです一過性に終わらせず末永く浸透させてほしい」とコメントを発表しました。

岩手モデルは県教委のホームページでも公開されています。

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