「本気で向き合っている人には...」前園真聖が“最後のPKキッカー” 内野貴史にエール「失敗のすべてが経験になり、いつか報われる時がきます」

ボールがクロスバーの上を通り過ぎると、内野貴史はピッチに倒れ込んだ。

現地5月27日にブンデスリーガの入れ替えプレーオフ・第2レグが開催。内野ら日本人3選手を擁するデュッセルドルフと、浅野拓磨が所属するボーフムが対戦した。

第1レグを3-0で制しているデュッセルドルフは大きなアドバンテージを持って第2レグに挑んだが、0-3で90分を終える。2戦合計3-3で迎えた延長戦でも決着がつかず、PK戦の末に敗れた。

PK戦で最後のキッカーとなったのは、7番手として登場した内野。気持ちをこめて右足を振ったが、無情にも失敗。この瞬間、チームの敗北が決まった。

【動画】内野貴史のキックは無情にも…勝負が決した最後のPK
試合後、チームメイトに抱きかかえられた内野は号泣。そんな23歳に、元日本代表の前園真聖氏が自身の公式Xで想いを綴った。

「デュッセルドルフの最後のキッカーは内野貴史選手でした。日本人が海外で戦うことは簡単なことではないです。重要な場面でキッカーに選ばれることもそう。本気で向き合っている人には、失敗のすべてが経験になり、いつか報われる時がきます」

今回は悔しい結果となったが、ここからまた這い上がってほしいと前園氏は願っているのだろう。「また顔を上げて頑張ってほしい」とエールを送った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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