死亡した父親の年金詐取疑い 和歌山市の長男夫婦

父親の死亡を届け出ず、父親に支払われるはずだった年金およそ130万円を不正に受給したとして、和歌山北警察署はきょう(5月28日)、死体遺棄の疑いで逮捕していた和歌山市に住む長男夫婦を詐欺の疑いで再逮捕しました。2人は容疑を否認しています。

詐欺の疑いで再逮捕されたのは、和歌山市榎原の会社員、大坪智(おおつぼ・とも)容疑者47歳と、無職の妻、亜季(あき)容疑者49歳の2人です。

警察によりますと、2人は、3年前の2021年12月頃、和歌山市栄谷にある父親の自宅で父親の遺体を見つけたにもかかわらず、死亡届を出さずに、おととし(2022年)2月から10月までの間、5回にわたり、父親名義の口座に振り込まれた年金あわせておよそ130万円をだましとった疑いがもたれています。

死亡した父親が住んでいた住宅の管理会社が、滞った家賃の支払いを解消するため訴訟を起こし、おととし(2022年)11月、住宅を明け渡すよう求める判決が確定しました。そして、立ち退きのため住宅を訪れた裁判所の職員が遺体を発見し、死亡届が出され、年金の支給が止まりました。

警察の取り調べに対し、2人は容疑を否認しているということです。

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