【台湾】24年経済成長、3%台回復と予測=台経院院長[経済]

台湾経済研究院の張建一院長=27日、台北(NNA撮影)

台湾民間シンクタンク、台湾経済研究院(台経院)の張建一院長は27日、2024年の台湾の実質域内総生産(GDP)成長率について、3%台の成長軌道を回復するとの見通しを示した。人工知能(AI)が関連する産業の需要を促すとみている。

台経院が台北市で開いた政治・経済のフォーラムに出席した際にメディアの取材に応じた。

張氏は、行政院主計総処(統計局)が4月末に発表した台湾の24年第1四半期(1~3月)の実質域内総生産(速報値)成長率が前年同期比6.51%と、主計総処の予測を0.59ポイント上回ったことを挙げ、第2四半期(4~6月)と第3四半期(7~9月)の結果が主計総処の予測通りとなった場合、「今年の経済成長率は3.5%を突破できるはずだ」と指摘。22年の2.59%、23年の1.31%を上回り、「3%の成長軌道を回復する」と説明した。

張氏は今年の世界経済について「(情勢が)不穏な中でも成長を続けるはずだ」と述べ、AIが関連する産業の需要を促していると強調。一方で、従来型産業に関しては、AIの応用がBtoB(企業間取引)からBtoC(企業・消費者間取引)に拡大していくことで、発展が促されるとの見方を示した。

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