高校生平和大使がノルウェーへ 活水高の木場さん 被爆者の思い「自分の言葉で」 長崎市長に抱負

ノルウェー訪問を前に抱負を語る木場さん(右)=長崎市役所

 ノーベル平和賞候補となっている高校生平和大使の活動を紹介するために、来月、ノルウェーのノーベル委員会などを訪問する活水高3年の木場笑里さん(17)が、長崎市の鈴木史朗市長を訪ね、「被爆者の思いや平和について考えたことを自分の言葉で伝えたい。若い人が平和と向き合うきっかけになれば」と抱負を語った。
 高校生平和大使は核兵器廃絶と世界平和を目指し、1998年から各国へ派遣。ノルウェー訪問は平和大使が平和賞候補となった2018年から始まり、今回は19年以来3回目。
 木場さんら高校生平和大使3人を含む計7人が6月3日から9日まで、ノーベル委員会の関係者やオスロ市長らと面会し、受賞に向けたPR活動を行う。
 鈴木市長は「若い世代が被爆者の思いを世界に伝えることは大切。『長崎を最後の被爆地に』という強い思いを発信してきてほしい」と激励し、オスロ市長への親書を手渡した。
 高校で平和学習部に所属する木場さんは、1年の頃から高校生1万人署名活動などに参加。より多くの人へ平和について発信しようと活動している。

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