シャビのバルサ退任、理由の1つはレバンドフスキ? 来季構想でクラブと意見が合わず「ハイプレスを活性化させるストライカーを求めた」と現地報道

シャビがバルセロナを去った理由の1つが、ロベルト・レバンドフスキの処遇を巡る対立だったか。スペイン紙『SPORT』が伝えている。

「バルサのジョアン・ラポルタ会長がシャビ・エルナンデスの監督解任を決めた理由が、日が経つにつれて明らかになってきた」

そう書き出した記事で、「主な矛盾は、来季の準備の計画にあったようだ」とし、シャビはマルコス・アロンソ、オリオル・ロメウ、ロベルト・レバンドフスキ、ジョアン・フェリックス、ビトール・ロケ(レンタル中)は構想外に考えていたという。

このリストにポーランド代表FWの名前があったことが問題だった。

「レバンドフスキの名前は、ラポルタが監督交代を決断した大きな理由のひとつであり、それゆえ、バイエルンで最高のレバンドフスキを率いたハンジ・フリックを選んだ」

なぜシャビは貴重な得点源を除外しようとしたのか。SPORTは、ジャーナリストのリカルド・トルケマダの見解として、次のように記す。

「シャビと彼のスタッフは、自分たちのプロジェクトを確固たるものにするために、守備面でより激しくアグレッシブなチームの構築を目ざした。ハイプレスを活性化させるストライカーを求め、レバンドフスキではそれが難しいと考えていた。

攻撃の終点であるだけでなく、ゲームにもっと参加して、数的優位を生み出し、相手のゴールを探す時に、チームをまとめるのに役立つストライカーを必要としていた」

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また、レバンドフスキのピッチ外での振る舞いも、シャビにとっては気になる部分があったようだ。

「若い選手に対して、十分な共感を持っていなかった。レバンドフスキの要求が高いのは分かっていたことだが、若手が成長し続けるためには理解と共感も必要だと、シャビと彼のスタッフは考えている」

レバンドフスキがひどい態度を取ったわけではなく、そのプロフェッショナリズムは認めつつも、「接し方がよそよそしく、それはシャビが考える上下関係ではない」という。

実績は申し分ないエースだが、シャビが描くビジョンにはそぐわなかったようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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