日本のエースは「アイアンの音がすごくいい」 初メジャー竹田麗央のうれしい“偶然”

竹田麗央(左)は畑岡奈紗と同組で練習ラウンド(撮影/村上航)

◇女子メジャー第2戦◇全米女子オープン presented by アライ 事前(28日)◇ランカスターCC(ペンシルベニア州)◇6583yd(パー70)

出場156人と目いっぱいのフィールドでは、練習ラウンドも当然混み合う。初めてのメジャーとなる竹田麗央が28日(火)の練習ラウンドの空きを探した時には、もう選べるだけの枠がなかったという。畑岡奈紗と一緒に9ホールを回れたのは全くの偶然。“残りもの”に福はあった。

初めてのメジャー(撮影/村上航)

日本のエースでもある畑岡とは「あまり緊張して話せなかった」と言いつつ、目と耳で拾える情報だけでも貴重。「やっぱり、アイアンの音がすごくいい。すごいなって」。グリーン周りとグリーン上ほど時間をかける事前チェックのやり方は、ショットに比重を置きがちだった自分も今季から変えている部分に通ずる。進んでいる方向が間違っていないことを確認できた。

雰囲気も楽しみながら(撮影/村上航)

日本ツアーで初優勝を含めて3勝を挙げ、ここまで年間ポイントレース1位と大ブレーク。世界ランキングは日本勢6番手の45位まで上がっても、21歳は大舞台へ謙虚に挑む。「結果は残したいですけど、まずは予選通過して、4日間、自分のプレーを出しきれたら」

国内ナンバーワンの飛距離で挑む(撮影/村上航)

スケールの片りんをのぞかせたのは、コースの距離について問われた時だ。「日本よりは長い印象ですけど、そんなに長いなって感じはしないですね」。今季ドライビングディスタンス261.45ydは国内ツアー1位。日本でライバルたちを圧倒しているパワーフェードは、世界最高峰の舞台でもきっと武器になる。(ペンシルベニア州ランカスター/亀山泰宏)

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