逗子の子供達に海を通して学びを! 願いをつるしたアオリイカの産卵床が大成功!

三浦半島4市1町(横須賀市・鎌倉市・逗子市・三浦市・葉山町)がブルーカーボンの取り組みで連携することを発表。今回プロジェクトの学術監修として参加している桝太一助教(同志社大学ハリス理化学研究所専任研究所員)が逗子市・桐ケ谷覚市長にインタビューを行った。

三浦半島は近年、地球温暖化をはじめとした気候変動などの影響により磯(いそ)焼けが進み、海に大切な藻場の大半が失われている。各市町では試行錯誤を繰り返し対策を行ってきたが、より効果的・戦略的に対策を進めるため、今回4市1町で連携を図ることを発表した。

逗子市が掲げるブルーカーボンの主な取り組みは、漁業者や市民団体による磯焼け対策としてウニ駆除と地元企業などによる藻場の造成。

桐ケ谷市長は「磯焼けが大変な課題です。邪魔モクと言われていたアカモクは漁師にとっては厄介で、船のスクリューに絡む海藻。しかし栄養価もあるし何とか商品化できないかと取り組んだのが(約)10年前。商品も出来上がってどういうメニューができるかと開発したりした。それが今、全くない。全くない!そのくらい沿岸部の藻場が消滅してしまった」と磯焼けの危機を熱弁。

磯焼けの対策としては「今逗子の小学校ではアオリイカの産卵床だった藻場がなくなったということで産卵床を木の枝で作って、重石をつけて沈めて、そこをアオリイカの産卵床にするということをやった。ものすごくうまくいったんですよ!願いを書いた短冊を枝につけて、七夕のように願いの書いたものを(産卵床として)使っている」とうれしそうに話した。

最後に桐ケ谷市長は「子供達に“海を通して学ぶ”という機会をどう作っていくか考えている。今は水中ドローンがあったり、その映像を船の上で見られたりする。安全に海の中を学べるので、まず海を知る。それを学びで深めてもらおうと思っている」と未来像を語った。

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