学校前の浜から出発 児童、2日かけ琵琶湖上33キロこぐ 湖国ならではの自然体験

自然教室の初日、元気にカヤックで琵琶湖へとこぎだすマキノ東小の児童たち(高島市マキノ町)

 マキノ東小(滋賀県高島市マキノ町海津)の児童が16、17の両日、カヤックをこいで琵琶湖の自然を体感する「自然教室」に取り組んだ。2日間で学校と同市新旭町藁園の源氏浜の往復33キロをこぎ切った。

 自然教室は、地域の自然や古里の良さを学ぼうと2000年から始めた学習活動で、カヤックは05年から地域住民の協力を得て本格的に実施している。今年は5、6年生17人が練習の成果を発揮した。

 16日の出発式では、下級生が見守る中、6年の児童(11)が「仲間と協力してこぎ切りましょう」と呼びかけた。さらに5、6年全員が「輝く道へとこぎ進め」と声をそろえて決意表明。午前8時40分、同小前の浜から2人一組のペアで琵琶湖上をこぎ出した。

 曇天で風が吹く中、琵琶湖を南下。途中で湿地の見学など環境学習をした後、源氏浜に到着した。いったん帰宅した児童たちは17日、好天に恵まれる中、逆コースの復路に挑戦。熱中症に気を付けながらこぎ進み、午後3時20分に学校前の浜に到着した。

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