東福岡高が昨年のリベンジを果たして2年ぶりのインターハイへ 持ち味のコンビバレーにさらに磨き

令和6年度 福岡県高等学校総合体育大会バレーボール選手権大会(兼全国高等学校総合体育大会・全九州高等学校体育大会県予選)は、5月26日(日)に飯塚市総合体育館(福岡)で大会最終日が行われた。男子は決勝で東福岡高が福岡大附大濠高にストレート勝ちし、2年ぶり14回目の本戦出場を決めた

優勝した東福岡高

決勝の相手は身長203㎝のマサジェディ翔蓮、194㎝の中村玲央を擁する福岡大附大濠高。昨年、東福岡高は同校にフルセットの末に敗れ、予選の連覇が12年連続で途絶えていた。その悔しさを知るエース松下晃大は「去年、2年生だった自分たちは何も戦えず、(エースの葭原)逢太(東海大1年)さんに託して負けてしまって。今年は絶対にここを取って、全国三冠することが去年の3年生への恩返し」と強い覚悟で臨んだ。

第1セットは照屋舜キャプテンのサーブで相手を崩すと、松下のスパイクや安座間琉新のブロックが決まり、6-2で相手はタイムアウト。さらに照屋のサービスエースでいきなり5点差をつけた。マサジェディの強打でじわじわと差を詰める相手に対し、14-13からは4連続得点。比嘉晃跳のフェイクから立石結大にトスする鮮やかな攻撃が決まると、チームのムードは最高潮に。その後もリードを守り、25-21で優勝に王手を懸けた。

第2セットは松下のブロックなどで3-0の滑り出し。中盤には18-10と大きくリードを広げてセットを連取した。2セットともに一度もリードされなかったが、松下は「点数だけを見たらいいかもしれませんが、反省点が多い。そこをしっかり詰めてインターハイに臨みたいです」と冷静に振り返った。

エースとしてチームを引っ張った#3松下

コンビバレーが代名詞の東福岡高において、藤元聡一監督が「めちゃくちゃこだわっています」と語るように例年以上にその精度とバリエーションを追求。首藤柚希と安座間のツーセッターを中心に、フェイクやツーアタックを交えた積極的な攻撃で相手の守りをかき乱す。その持ち味を発揮し、5月12日に行われた第69回全九州総合選手権大会では優勝した。

大分県でのインターハイに向け、同県出身の首藤は「活躍しているところを見せて、自分のトスとスパイクで日本一になりたいです」と力強い。指揮官が「狙っていかないと絶対たどり着けん世界。すべてを懸けていきます」という夏の頂へ、本番までの2ヵ月でさらにギアを上げていく。

26日の試合結果

決勝

東福岡 2(25-21,25-19)0 福岡大附大濠

準決勝

東福岡 2(25-19,31-33,25-19)1 筑紫台

福岡大附大濠 2(26-24,25-17)0 九州産大付九州産

3位決定戦

九州産大付九州産 2(25-21,25-14)0 筑紫台

#2マサジェディ擁する福岡大附大濠高は2年連続の本戦出場とはならず

文・写真/田中風太(編集部)

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