「はみ出すようにつけると上がって見える」化粧を通じて健康づくり メーカーが美容教室 福島

化粧を通じて健康づくりを行ってもらおうと、高齢者を対象にした美容教室が福島県白河市で開かれました。

鏡に向かって化粧をするのは、60代から80代の女性23人。白河市で行われたこの取り組みは、大手化粧品メーカーの「資生堂」が、化粧を通じて元気で明るい生活を送ってもらおうと企画したものです。

資生堂 下斗米由美子さん「化粧をするとすごく楽しい気持ちになったり、外に出て誰かに会いたいっていう気持ちになる。(化粧の)細かい動作が腕の筋肉のトレーニングにもなる」

参加した白河市の伊藤扶佐子さん(70)。普段はほとんど化粧をしないといいます。

伊藤扶佐子さん「興味はあったけど、面倒くさがりなの。ここで基本を習っていけばいいかなと思って参加した」

参加者たちは、講師のアドバイスを受けながら、自分の肌や年齢に合ったメイクを学んでいました。

資生堂 高橋知美さん「(唇の)外側をはみ出すようにつけてもらうと、顔が上がって見える」

化粧を進めていくと、参加者たちの表情はどんどん笑顔になっていました。

伊藤扶佐子さん「今までは塗ればいいって感じの化粧してたんですよ。どこか行きたい、うれしい」

参加した人「楽しかった。久しぶりにこういう気持ちを味わえてよかった」

この美容教室は、今後も各地で行われるということです。

会場には、結婚式以来50年ぶりに化粧をしたという人もいたそうで、みなさんお互いの化粧を褒め合いながら、笑顔で帰って行ったそうです。



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