学校法人ヒラタ学園 ドクターヘリ不適切整備で事業改善命令

関西広域連合からドクターヘリの運航を委託されている神戸市の学校法人が、不適切な整備を行っていたとして、国土交通省から事業改善命令を受けました。

国土交通省大阪航空局から28日、事業改善命令を受けたのは、関西広域連合がドクターヘリの運航などを委託している神戸市中央区の学校法人「ヒラタ学園」です。

ヒラタ学園は神戸空港に隣接する神戸エアセンターを拠点に2003年からドクターヘリの運航を開始。ドクターヘリはこれまで、関西圏だけでなく東日本大震災などの被災地でも活躍してきました。

大阪航空局などによりますと、ヒラタ学園のドクターヘリでは2021年度から2023年度までの3年間で耐空証明の期限が切れた部品の流用や機体の不具合の申告漏れなど、航空法に違反する不適切な整備が合わせて29件確認されたということです。

ヒラタ学園は5月に3日間ドクターヘリの運航を停止し、点検を行っていて安全な運航の継続に問題はないとしています。

29日の会見で、ヒラタ学園の平田光弘本部長は、今後、機体の不具合が見つかればすぐに運航を停止する他整備内容についての情報共有を徹底するなどして再発防止に努めると述べました。

関西広域連合長の三日月大造知事は「連合広域医療局に対策チームを設置して、整備体制などの確認を行い、再発防止の徹底を図る」とコメントを出しています。

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