可愛いけどシュール!? 一度見たら忘れられない「ハローキティ」のインパクト絶大コラボ

サンリオ『ハローキティ』デザインギャラリーより

サンリオの代表的キャラであり、国民的キャラとして幅広い世代に愛されているハローキティ。他社とのコラボが多いのでも有名で、スポーツはドジャース、ファッションはバレンシアガ、お菓子は森永ビスケット……など、そのコラボレーション先は多岐にわたる。

ハローキティとコラボすると、ものによってはシュールな感じになってしまうこともあり、そういうケースはインパクトが絶大で一度見るとなかなか忘れられない。今回はそんなコラボ企画を厳選して3選紹介しよう。

■ガンダムVSハローキティ 『ガンダム』コラボ

ハローキティのコラボとして外せないのが、『機動戦士ガンダム』とのコラボであろう。

ことの発端は2019年、『ガンダムvsハローキティ』の動画が公開されたことから始まる。1本約2分半程度のムービーが、全3話公開された。

物語は、ハロのメッセージを受け取ったハローキティがガンダムの世界へと走るところから始まる。

ガンダムの世界に着いたハローキティは、ア・バオア・クー攻防戦の真っ只中のアムロのもとへと到着する。当初は対立するかに見えた両者だが、最終的には皆が分かり合い友達になれる世界を目指して手を取り合うという内容であった。

また、『ガンダムvsハローキティ』の一環として開催されたLINE公式アカウントの投票企画では、ガンダムが勝利。勝利の公約として掲げていた「ガンダムのポップコーンマシーン」が製造された。

そして翌年、「2020年 愛と平和のガンダム&ハローキティプロジェクト」としてガンダムコラボが新章を迎えた。前回では対決したガンダムとハローキティだが、遂に和解。プラモデルやマスコットなど、さまざまなモビルスーツのハローキティコラボグッズが展開された。

中でも「ハローキティ / RX-78-2ガンダム」のプラモデルは、素組みでもしっかりとした見た目になるように着色されていて、ギミックも凝っているので、初心者も安心の作りとなっている。

さらに2024年にはサンリオキャラと『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』とのコラボも。『SEED FREEDOM』とハローキティやマイメロディといった人気キャラが共演した、さまざまなコラボイラストが公開されている。

■変身ヒーロー・イチゴマンに!? 「ホーム社」コラボ

ハローキティの生誕40周年記念イベント『ハローキティアート展』が発端となり誕生したのが「イチゴマン」だ。イチゴマンは、人の邪悪な心が生み出したモンスターを倒すため、ハローキティが変身するヒーローである。

イチゴマンは一時的ではなく長期的に展開されたコラボで、2016年3月から2019年11月までの約3年半、Web漫画が公開されることとなった。出版社は集英社グループのホーム社である。

サンリオピューロランドではイチゴマンのヒーローショー「パワー・ザ・キティ」も開催されるなど、イベント面でも充実したヒーローだった。

Web漫画『パワーザキティ イチゴマン』の脚本は『スーパー戦隊』シリーズや『仮面ライダー』シリーズを手がけている井上敏樹さん、企画・担当編集は『仮面ライダー555』の草加雅人役である村上幸平さんが担当していて、これはこれで裏のコラボと考えられるかもしれない。

■ギミックがスゴい!「超合金」コラボ

2019年、それぞれ45周年を迎えた記念として企画された玩具シリーズ「超合金」とのコラボ。超合金ホビー「超合金 ハローキティ(45TH ANNIVERSARY)」が制作され、話題を呼んだ。

超合金らしいずっしりとした質感はもちろんのこと、首を回すとチキチキ回転するのがかわいらしい。リボン型デザインの台座や、ハローキティが生まれた70年代当時のグッズに描かれた「ミルク瓶」「金魚」というアイテムが添えられているのも、こだわりが感じられる。

また、前述のガンダムコラボと合流し、こちらもギミック満載な超合金の「ガンダム★ハローキティ」と、「シャア専用ザクII★ハローキティ」も発売された。『機動戦士ガンダム』×ハローキティ×「超合金」のトリプルコラボである。

他にもマイメロディの超合金や、ちょっと怖いマジンガーZカラーのハローキティも発売されている。種類が多いのについつい全部欲しくなってしまう、魅力的なコラボだ。

他にも『ウマ娘』『城とドラゴン』『Ash Tale-風の大陸-』といったゲーム系や、「コアラのマーチ」や「おっとっと」などのお菓子系を中心に、さまざまなものとコラボしているハローキティ。次はどんなものと共演するのか楽しみである。

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