県立ピッコロ劇団が設立30周年 31日から始まる公演を前に稽古を公開

全国初の公立劇団として誕生した兵庫県立ピッコロ劇団がことし、創立30周年を迎えました。

31日から始まる公演を前に熱のこもった稽古が行われています。

尼崎市の県立尼崎青少年創造劇場=通称ピッコロシアターを拠点に活動する、ピッコロ劇団。新作の公演に向け、稽古に励んでいます。

ピッコロ劇団は1994年に設立された全国初の県立劇団で、県内をはじめ全国各地での公演活動や、演劇を通した学校や地域での人材育成など、幅広い活動を展開しています。

設立から1年足らずで、阪神淡路大震災に直面しましたが、避難所などを回って被災者を励ます公演を行うなど、地元と一体となった活動を続け、ことし4月で創立30周年を迎えました。

現在、劇団員たちが稽古しているのは、第79回公演「あしあとのおと、ものがたり」。

亡くなった人間が1年だけ生き返るという噂話が広まっている架空の街「在間(ありま)市」を舞台に、出会いと別れを描いた現代劇です。

「あしあとのおと、ものがたり」は尼崎市のピッコロシアター大ホールで、5月31日から6月2日までと、6月8日と9日に上演されます。

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