【鹿沼】市内企業の雇用促進につなげようと、市は2025年度から市内の事業者に就職した新卒者への祝い金として一律3万9154円を支給する。
就職活動が本格化する6月を前に、新卒者の市内への就職や移住・定住促進につなげるため企画・発表した。「サンキューイチゴ市」の語呂から金額を設定した。
対象は29歳以下の高校以上の新卒者で、25年度以降に市内の事業者に正社員として入社し、1カ月勤めた市民。23年3月に卒業した市内の高校新卒の就職希望者142人のうち、市内に就職したのは52人、市外が64人で、若者の市内への定着が課題となっている。
事業は25、26年度の2年間を予定。市内事業者が祝金の上乗せなど独自の取り組みを行う場合には、市もPRに協力する。
また市は10月から国・県の支援を受けて、一定の条件を満たす都内の大学生が25年度、県内企業へ就職し市内に転入する場合、就職活動で生じた交通費5千円を補助する。