ガザへの支援物資搬入、イスラエルのラファ侵攻で約7割減少=国連

Michelle Nichols

[国連 29日 ロイター] - 国連は29日、今月イスラエルがパレスチナ自治区ガザ南部ラファで軍事作戦を開始して以来、ガザに搬入される人道支援物資が約7割減少したと発表した。国連はかねてから、ガザの飢餓を警告している。

国連人道問題調整事務所(OCHA)は、「ガザに搬入される食糧その他の支援物資は、既に需要の急増を満たすには不十分だが、5月7日以降さらに減少している」と明らかにした。

OCHAによると、7日から28日までの期間にガザに到着した支援物資トラックは1日平均58台と、4月1日から5月6日までの同176台から67%減少した。この数字に民間部門の貨物と燃料は含まれていないという。

国連は長らく、ガザには1日当たり少なくともトラック500台分の支援物資と日常品を搬入する必要があると訴えている。

エジプトは戦闘に伴う人道活動への脅威を理由に支援物資の主要搬入口の1つであるラファ検問所を閉鎖したが、再開するまではガザに接するケレム・シャローム検問所から搬入することで24日に合意した。

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