第二みちのく道(青森県)、過去最多203万台利用 2023年度、12%増 上北道開通が一因

 青森県道路公社は29日、第二みちのく有料道路(おいらせ町-六戸町)の2023年度の利用台数が前年度比12.2%増の203万4230台で、過去最多になったと明らかにした。料金収入も同11.2%増の4億1726万円で過去最高。22年11月の「上北自動車道」(六戸町-七戸町)の全線開通で、同自動車道に直結する第二みちのく道の利便性が高まったことが一因とみている。

 同日、青森市の県共同ビルで役員会を開き、23年度の実績を説明した。

 第二みちのく道の23年度の月別利用台数は前年同月比1.0~27.0%増で推移。月別の料金収入も3月を除くと前年同月を上回り、同0.7~26.7%増だった。

 同公社は上北自動車道の全線開通で同自動車道や第二みちのく道を含む青森、八戸両都市間の交通アクセスが向上。新型コロナウイルス禍での行動制限が緩和されて人の動きが活発化したことも重なり、第二みちのく道の利用台数と料金収入が増えたと分析している。

 24年度は第二みちのく道の自動料金収受システム(ETC)の整備工事に伴い、下田百石インターチェンジ(IC)-三沢・十和田・下田IC間が5~7月に通行止めになる。このため、利用台数、料金収入のいずれも23年度を下回る見通し。

 ETCは24年度末の利用開始を目指して工事が進められており、県道路公社の類家正剛総務部長は「ETC導入で利便性がさらに向上するので、将来的に利用者が増えることに期待したい」と語った。

 このほか役員会では、他の有料道路の23年度実績も報告。青森空港有料道路は利用台数が同1.5%増の205万1239台、料金収入が同3.1%増の3億3579万円だった。

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