ガザ医療危機巡りイスラエル非難動議、30カ国以上支持 WHO総会

Emma Farge

[ジュネーブ 29日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)総会で29日、30カ国以上がイスラエルによるパレスチナ自治区ガザの病院への攻撃を非難し、ガザの医療危機へのイスラエルの関与を精査するよう求めた。

総会では、WHOがガザにおける「壊滅的な人道危機」の記録作成を強化し、「飢餓」について報告することを義務づける動議案が提出された。この動議案に支持を表明した。

賛成国は主にアフリカとペルシャ湾岸地域の国で、ロシアやトルコ、中国も含まれている。採決は29日に予定されていたが、さらなる協議のため30日に延期された。

トルコのコジャ保健相は、「イスラエルはガザの病院を標的にし、治療施設を完全に破壊した」と非難。イスラエルが飢餓を戦争の武器として使っているとも述べた。

パレスチナのクライシ在ジュネーブ国連大使は、加盟国に動議に賛成するよう呼びかけた。イスラエルが医療施設を含む「全てを破壊するのを許してはいけない」と強調した。

イスラエルのシャハール在ジュネーブ国連大使は、イスラム組織ハマスが医療施設を軍事目的に使用することで「意図的に患者を危険にさらしている」と強調。昨年10月7日のハマスによるイスラエル奇襲で拘束された250人の人質に言及し、武装勢力による病院の使用を非難する内容の修正案を提出し、29日に可決された。

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