飯沼愛×八木勇征「南くんが恋人!?」、30年前に“南くん”を演じた武田真治がちよみの父親役! 母親役には木村佳乃、沢村一樹が南くんの父親役で出演

飯沼愛主演、八木勇征FANTASTICS)共演による、7月スタートのテレビ朝日系連続ドラマ「南くんが恋人!?」(火曜午後9:00)に、30年前に“南くん”を演じた武田真治の出演が決定。さらに加賀まりこ、室井滋、光石研木村佳乃沢村一樹ら実力派俳優たちが主要キャラクターに扮(ふん)し物語を彩る。

「南くんが恋人!?」は、内田春菊氏の人気漫画「南くんの恋人」(青林工藝舎)と「南くんは恋人」(ぶんか社)が原案。主人公・堀切ちよみを飯沼が演じ、八木が“南くん”こと南浩之に扮する。これまでのドラマで15cmの手のひらサイズになってきたのは女の子のちよみだったが、今作では“南くん”が手のひらサイズになって彼女の前に現れる、ひと夏の甘くほろ苦くて、ちょっと懐かしいホーム・ラブコメディー。

1994年に高橋由美子&武田、2004年に深田恭子二宮和也で2度にわたって同局で連ドラ化された名作「南くんの恋人」が、94年版を手掛けた岡田惠和氏の脚本で“男女逆転バージョン”となって、装いも新たに令和によみがえる。

94年にテレビ朝日で放送された「南くんの恋人」で“南くん”役だった武田が、今作「南くんが恋人!?」では、ちよみの父・堀切信太郎を演じる。自宅の隣で焼き鳥店を営む信太郎は、実はちよみとは血のつながりはないが大切に思っているという、以前に演じた“南くん”に負けず劣らず心優しい男性だ。

武田は「内田春菊さん原作のこの作品に再度関わることができるとは思ってもいなかったですし、しかも脚本は岡田惠和さん。今回演じるのは“南くん”ではありませんが、自分としては“出世作”にもなったシリーズの新作に関わることができるのがうれしくて、打ち震えましたね!」と興奮気味にコメント。

今作でも岡田氏の脚本に出演することについて「僕が南くんを演じた『南くんの恋人』は、物語も本当に面白かったし、ぶっ飛んだストーリーに視聴者の皆さんもついてきてくれました。当時は昭和から平成になって間もない頃で、学園モノというとちょっと悲しいストーリーのものが多く、その中では新しいタイプの学園モノでした。着ていた衣装や髪形、高橋由美子さんが歌う主題歌など、すべてがムーブメントになっていったことを覚えています。今回はきっと僕よりも若いスタッフに囲まれて撮影をしていくでしょうが、今の自分たちがいいと思うものを全部取り入れて、みんなで楽しく伸び伸びやっていけたらなと思います」と振り返り、期待を込めた。

続けて、今作での役どころに関して「僕が演じる信太郎は、ちよみの父親なのですが、血のつながりはない複雑な家族構成でもあります。『南くんの恋人』で振り返ってみるとすてきだったのは、『小さくなってしまうことで、うまく伝えられない悩みに大人も向き合い、一緒に成長していく』というところもうまく描かれていたことだったように思います。今回は僕もその大人の側になり、悩みを抱える娘と向き合うことになるわけですが、その戸惑いやハラハラを全国の娘を持つお父さんにも共感してもらえるといいなと思います。岡田さんの脚本ではそういった“今の時代のお父さんの姿”、“娘との向き合い方”も描かれているので、うまく表現していけたら」と意気込みを表した。

そして加賀が演じるのは、ちよみの祖母・百合子。実は百合子は、ちよみの母・楓(木村)の“別れた夫の母”で、実の息子よりも嫁の楓と暮らしていくことを選び、ろくでなしの息子を家からたたき出したという逸話を持っている。「大先生(おおせんせい)」と呼ばれ、美容室「ガーベラ」を楓とともに切り盛りし、楓とは本当の母娘のような関係を築いている。明るくて温かい家族の支柱のようなキャラクターだ。

加賀は「私が演じるのは、湘南で昔から美容院をやっているおばあちゃんの役です。こういった地に足のついた役というのは珍しいのですが、なんとも言えず温かい家族に囲まれ、15cmになった大好きな南くんもそばにいてと、幸せな人。家族との距離感の取り方もすごく上手な人として描かれています。すごく理解しやすい役ですし、こんな素晴らしい作品に参加できるのは本当にうれしい限りです」と出演を喜んでいる。

「もしも15cmの手のひらサイズになったら?」という質問に「15cmになってしまったら、どうしましょうね…(笑)。初めて考えてみたけど、まずどうやって自分を認識してもらおうか考えるだろうから、どこの誰にすがって伝えようかを考えるかな。自己主張が強いと困っちゃうわね(笑)」と笑顔で答え、「小さくなった南くんが、一体どこにいてどうなってしまうのか…。きっと楽しいドラマになりますので、お楽しみに!」と期待感をあおった。

室井が扮するのは、信太郎が営む焼き鳥店の常連で、商店街で手芸店を営む“チャコ”こと木村久子。本作への出演について室井は「実は私、原作の内田春菊さんとはお友達で、結婚式にも行っているんです(笑)。そんな間柄なので、原作の『南くんの恋人』ももちろん読んでいますが、原作の方はもう少しセクシーな雰囲気もありますよね。でも今回の『南くんが恋人!?』は、すごく爽やかな夏にピッタリのお話で、かわいくてチャーミングで、でもドキドキするようなお話になっているので、すてきだなと思いました。岡田さんの脚本はワクワク感がいっぱいで、『この先どうなるんだろう』とどんどん読み進めてしまいます。自分が出演していながらも『どうなっちゃうんだろう!』と気になるので、どんな結末になるのか今から楽しみにしているんです!」と期待を寄せた。

また、役どころに関して「私の役は『ちゃこ』と呼ばれるおばちゃんで、家は商店街の中でも昔からやっている手芸屋さんです。“手芸をやっている”というのが、おそらくこのドラマの中でキーポイントになっているのかなと、勝手に思っています(笑)。すごくアットホームな昔ながらの商店街の中にいる『ちゃこ』ですが、目撃者でもあるので、きっとたくさん悩んだり、迷ったりするんだろうなと思いながら台本を読んでいます」と語り、「皆さん、この夏とっておきの経験をしてみませんか? あなたがもしも15cmになったら、あるいはあなたの恋人が15cmになったら…いろんな想像を巡らせて、ドラマをお楽しみください!」と視聴者へメッセージを送っている。

そして、ちよみが所属するバスケットボール部のコーチでもある山高晋一役の光石は「内田春菊さん原作の作品で、これまでにも数々評判になってきた作品にお声をかけていただけてとてもうれしく思っています。このような恋愛モノのお仲間に入れていただけるのは、うれしいですね! 岡田さんの作品はいくつか出させていただきました。一見、読みづらそう、やりづらそうに見えるのですが、何回かやっているうちにすごく肌なじみがよくなってくるんです。セリフ一つ一つも粒立っていて、ともすると歌詞のように見ている方に届くこともあり、それが岡田さん独特の魅力だと思っています。大好きな岡田さんの脚本の世界に入れるのがとても楽しみです」と出演を喜んでいる。

続けて「僕が演じる山高は、ちよみも所属するバスケ部のコーチ。明るい先生ですが、ちょっとおっちょこちょいなところもあって生徒からは慕われています。楽しく演じられたらいいなと思っています。今回の作品は、いろんな世代の方に見ていただいて、楽しんでいただける作品になると思います。若いキャストの皆さんに置いていかれないように、僕ら中年も一生懸命、併走していきます」と気合十分の様子を見せた。

さらに、脚本を手掛ける岡田氏の大人気作「ひよっこ」(NHK総合ほか)で夫婦役を演じた木村と沢村が、また新たな形で岡田作品に参戦。沢村が演じるのは、小さくなってしまう“南くん”の父・晴幸。ドイツ文学の教授で、妻を亡くして以来、息子と2人きりに。しかし、ここ最近は“南くん”とのやりとりもあまりなく、ちよみに様子を聞くばかり。そんな父と息子の関係が、“南くん”が小さくなってしまったことで、どんなふうに変化していくのかにも注目だ。

沢村は「僕はあんまり漫画を読むタイプではないのですが、実は『南くんの恋人』は原作を読んでいて、すごく泣いたのを覚えています。映像化も数多くされていますが、今回のような“男女逆転”は初めてだそう。脚本も岡田惠和さんなので、切ないお話になるんだろうなと思うので、そのような作品に参加できてうれしかったです。岡田さんとは何度もお仕事をさせていただいていますが、とにかく緻密に計算された脚本という印象です。登場人物一人一人に温かい命を吹き込んでくださるので、読んでいて楽しいのと同時に、少しプレッシャーも感じます(笑)。今作もすごく優しい脚本になっていますので、この本の雰囲気をちゃんと伝えられるかなとプレッシャーを感じながら、楽しく演じられたらと思っています」と意気込むとともに期待を込めた。

また、今作の役どころについて「僕が演じるのは、小さくなってしまう南くんの父親です。まだ頭の方の台本しかできていないのですが、これからどんどん、岡田さんならではの『父と息子のやりとり』が出てくるんだろうなぁと楽しみにしています」と語り、「とっても優しい、甘くて切ないドラマです。今までにないすてきなストーリーをお届けしたいと思っていますので、皆さんよろしくお願いします」とアピールしている。

一方、木村が演じるのが、ちよみの母・楓。昭和レトロな商店街で美容室「ガーベラ」で働き、面倒見はよいがどこか天然なキャラクターを熱演する。これまでに何度も映像化されている作品への出演について、木村は「私、ドンピシャの世代でございまして、武田真治さんが高橋由美子さんを手のひらに乗っけているあの作品を拝見していました。今回は男女が逆になり、ちよみではなくて南くんが小さくなると聞いて、すごく楽しみでした。“南くんシリーズ”がこの時代にもう一度映像化され、しかも男女逆転する、その世界に私も入らせていただけることにとにかくワクワクしています!」と目を輝かせ、岡田氏の脚本について「ちよみと南くんの恋愛模様に、めちゃめちゃキュンとしました(笑)! 1人で読みながら『キャー!』ってなってしまったほどで、岡田さんはなぜこんなにも若い女性のキュンがお分かりになるのか、ぜひ伺ってみたいです」と語った。

さらに、役どころに関して「私はそんな“キュン”を支援するちよみの母・楓を演じます。明るくてちょっと天然で、すごく愛情深い母親で、娘、息子のことが大好き、加賀まりこさん演じる“大先生”を大尊敬している女性です。加賀さん、室井さんとご一緒させていただくのは久しぶりで、ちょっと緊張しますが、加賀さん、室井さんの懐に飛び込んで、甘えさせてもらいながら楽しく生き生きと演じられたらと思っています。また、楓はちよみの変化にも気づくことになります。岡田さんの脚本がキャラクターの心情なども細かく描かれているので、そういった部分も丁寧にきちんと表現していきたいです」と意欲をのぞかせた。

「もしも15cmの手のひらサイズになったら?」という質問に「私、旅行に行くのが大好きなので、誰かのポケットに潜り込んでいっぱい海外旅行してみたいです! でも保安検査場で引っかかっちゃったら困りますね(笑)」と笑顔を見せ、「今年も暑い夏になることが予想されますが、『南くんが恋人!?』ではとても爽やかなキュンをたくさんお届けしますので、ぜひ楽しみにしていてください!」と呼びかけている。

なおテレビ朝日では、「南くんが恋人!?」の放送を記念して、94年放送の高橋&武田版と、04年放送の深田&二宮版「南くんの恋人」を6月7日〜7月16日にTVerで順次、無料配信。TELASAでは、6月7日より「南くんの恋人」(94年全10話)&「南くんの恋人スペシャル もうひとつの完結編」全話一挙配信、6月11日より「南くんの恋人」(04年全11話)全話一挙配信がスタートする。

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