インド新興企業アグニクル、ロケット打ち上げ成功 民間で2番目

[ベンガルール 30日 ロイター] - インドの宇宙開発スタートアップ、アグニクル・コスモスは30日、同国2番目となる民間開発ロケットの打ち上げに成功した。

ガスと液体燃料両方を使用するインド唯一のロケットエンジンを搭載したロケット「アグニバーン(Agnibaan)」を打ち上げた。

アグニバーンの打ち上げは技術的な問題により過去2カ月間で4回中止されている。 直近では28日に打ち上げ5秒前に中止された。

アグニバーンはカスタマイズ可能な2段式ロケットで、最大300キロのペイロード(荷物)を高度約700キロの軌道に投入できる。

30日の飛行は新型エンジンと3Dプリント技術を活用した部品のテストが目的だった。同社はテストの所要時間やロケットが到達した高度については明らかにしなかった。

モディ首相はここ数年、宇宙部門の民営化と商業化を推進してきた。インド初の民間開発ロケットは2022年にスカイルート社によって打ち上げられた。

アグニクルは2017年に設立され、インド初の民間発射台とミッションコントロールセンターを運営している。その他の発射台は全てインドの宇宙開発を担当する政府機関であるインド宇宙研究機関(ISRO)が運営している。

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