西地区決勝でウルブズを初勝利へ導いたエドワーズ「僕はスウィープされたことがない」

「我々は多くの選手がファウルトラブルを乗り切った。それは控えめに言ってもイライラするものだった。このチームの選手たちを称えたい。彼らが試合に勝つ方法を見出したんだ」

ミネソタ・ティンバーウルブズのクリス・フィンチHC(ヘッドコーチ)はそう語り、5月29日(現地時間28日、日付は以下同)に敵地アメリカン・エアラインズ・センターで行われた「NBAプレーオフ2024」のウェスタン・カンファレンス・ファイナル第4戦を振り返った。

この試合、ウルブズはダラス・マーベリックス相手に48分間のうち34分間に渡ってリードを保ったものの、アンソニー・エドワーズ、カール・アンソニー・タウンズ、ルディ・ゴベアがファウルトラブルに見舞われ、タウンズは試合終盤に6ファウルで退場と、苦しい展開だった。

それでも、0勝3敗で迎えたこの試合にウルブズは105-100で競り勝ち、ウェスト決勝で初白星(1勝3敗)を手にした。シューティングスランプに陥っていたタウンズが4本の3ポイントシュート成功を含むシリーズベストの25得点に5リバウンド、マイク・コンリーが14得点7アシスト4スティール、ゴベアが13得点10リバウンド、ジェイデン・マクダニエルズが10得点をマーク。

そしてエースのエドワーズはこのシリーズ最多かつゲームハイの29得点に10リバウンド9アシストと、トリプルダブル級のパフォーマンスで勝利に大きく貢献。22歳の若きオールスターガードはプレーだけでなく、チームメートたちへの声かけでも存在感を発揮し、ウルブズを勝利へと導いた。

試合後、エドワーズは「僕はキャリアのなかで一度もスウィープされたことがないんだ。…それを個人的なものとして捉えている」とコメント。過去2年、ウルブズはプレーオフでいずれも1回戦敗退を喫したものの、2022年はメンフィス・グリズリーズに2勝4敗、2023年はデンバー・ナゲッツに1勝4敗と、4戦全敗のスウィープを回避しており、マブスとのウェスト決勝でも一矢報いた。

両チームによる「NBAファイナル2024」進出をかけたウェスト決勝は、依然としてマブスが3勝1敗で王手をかけているため、ウルブズが劣勢なことに変わりはない。31日にホームのターゲット・センターで行われる第5戦で、ウルブズがシリーズ2勝目をつかむことができるか注目したい。

【動画】第4戦で計54得点を奪ったエドワーズ、タウンズのハイライト!

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