ギーザー・バトラー、オジー・オズボーンとの関係修復し、ブラック・サバス公演「やりたい」

Vertigo Records, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で
オジー・オズボーンは最近、ドラマーのビル・ワードを加えたオリジナル・ラインナップでもう1度、ブラック・サバスの公演をやりたいと話したが、ベーシストのギーザー・バトラーも、気になる点はあるものの、彼個人としては乗り気だという。

オジーは今月半ば配信された『The Madhouse Chronicles』の中で「あれを終えたのはブラック・サバスではなかった。不完全だった。もし、彼らがビルともう一度公演をやりたいってことになったら、俺はそのチャンスに飛びつく」と話していた。

今週、SiriusXMの番組『Trunk Nation』にゲスト出演したバトラーは、オジーの発言について問われると、こう答えている。「もちろん、興味はある。だが、大きな“でも”がある。ビルと話さないと。みんながやりたがっているが、(彼に)できるかだ」

ワードは数曲なら、公演もしくはレコーディングで演奏できるのではないかと問われると、「僕はそうは思わない。多分…、どうかな。技術が発展した今なら、おそらく数曲なら…。どうだろうな」と答えつつも、その後、短時間の公演であったとしても「僕はやりたいよ。本当にやりたい」と明言したという。

バトラーは昨年6月、自伝『Into The Void: From Birth To Black Sabbath – And Beyond』を出版した時期、オジーとは疎遠になったと話していたが、以後、それに変化が生じていたそうだ。「(オジーとは)毎日のように話してる。多くのコミュニケーションの行き違いがあった。彼は、僕が彼の健康について気にかけていないと思っていた。でも、僕は何度もメッセージを送っていたんだ。それらは彼に伝わっていなかった。だから、彼は僕が彼のことを無視していると思っていたんだ。おかしな方法だったが、サバスの会計士を通じ、オジーにメッセージを送っていたことを伝えなくてはならなかった。オジーが、『Rolling Stone』誌のインタビューで、病気なのに僕から連絡がないと言ってたから。それで会計士を通したんだ。彼がオジーと連絡取り、“彼(バトラー)は(メッセージを)送ってるよ。君と話したがってる”って言ってくれたんだ。僕らは、それ以来、いい関係だ」

オジーのブラック・サバス公演に関する発言に対しては、すでに、ギタリストのトニー・アイオミは「ナイス・アイディアだよ。だが、“ああ、彼らは彼のためにやるんだな”とか何とか言われるんだろ。それは違う。いいことだと思うからやるんだ。だが、実現するかどうかは別問題だ。どうなるだろうね」と、反応していた。現時点、ビル・ワードからコメントはなされていない。

オジー・オズボーンは今年、ソロ名義でロックの殿堂入りする。10月に開催される式典で、パフォーマンスする予定だという。

Ako Suzuki

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