木村拓哉『Believe』伸び悩みの要因は“存在感ありすぎ”の天海祐希と竹内涼真か “キムタクをやめられない”も悪循環に

木村拓哉(C)ピンズバNEWS

木村拓哉(51)主演の連続ドラマ『Believe-君にかける橋-』(テレビ朝日系/木曜よる9時)の第6話が、5月30日に放送される。23日放送の第5話は、視聴率が前回から横ばいで、同局の開局65周年記念ドラマに似つかわしくない数字になっている。

主人公の狩山陸(木村)は、無実を証明する証拠を取り戻すことを諦め、妻・玲子(天海祐希/56)との約束どおり警察に出頭しようとするが、半田豊(田中哲司/58)に軽トラックで連れ去られる。衝撃の展開からのスタートだったが、平均世帯視聴率は9.8%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と1ケタどまり。これは、豪華キャストにも要因がありそうだ。

そんな第5話は、半田は、かつて狩山とともに橋工事に携わった男。狩山を静岡の自宅まで連れて行くと、自身の最後の仕事である家の設計に携わることを頼む。狩山は身分を隠して働くことにするが、半田の本当の狙いは別にあった。それは、娘・弥生を殺した男を自らが殺し、その罪を狩山になすりつけようとしているのだった。

一方、帝和建設社長・磯田典孝(小日向文世/70)らは、弁護士・秋澤良人(斎藤工/42)に警察より先に狩山を見つけるよう指示。だが、狩山を追い続ける刑事・黒木正興(竹内涼真/31)が、先に潜伏先である半田の自宅にやって来る。自ら黒木の前に姿を現した狩山は、工事現場で事故死した若松(竹内・二役)とそっくりの彼を見て驚くが……という展開。

視聴者のX(旧ツイッター)上の反響は、《木村拓哉と天海祐希の夫婦らしくない夫婦もいいし、 竹内涼真のチャラさとか、汗っかきの斎藤工とか、しばし緊張感を和らげてニヤッとさせてくれる》など、木村以外のキャストも好評。共演陣の見ごたえのある演技が繰り広げられていて、豪華キャスト路線は成功のようだがーー。

■かき消されたキムタクの輝き

「残念ながら、その豪華な共演陣のおかげで木村が霞んでしまっているんです。まず、竹内涼真はチャラい雰囲気を出しながらも、強い決意を感じさせ、ラストの対峙するシーンでは完全に木村を食っていました。

さらに、天海祐希の存在感が強く、出てきた途端、画面に彼女の主演ドラマ『緊急取調室』感が漂ってしまうほど。視聴者に《夫婦らしさがない》と言われていますが、2人のシーンは終始、天海の演技に木村が押されているように見えます」(ドラマライター/ヤマカワ)

共演陣が強力なら、主役の木村が彼らを立てるやり方もありそうだがーー。

「木村が割り切れていないのか、演出の指示なのか、年相応に渋く一歩引く演技を見せることなく、これまでのイメージ通りの“キムタク”で押し切ってしまっているんです。それなのに、結局、相手の輝きに負けて主人公の印象が薄まってしまい、ドラマ全体が散漫な印象になっています。豪華キャストをうまく活かせておらず、もったいないですね」(前同)

物語は後半戦に入り、驚愕の真相編が始まるようだ。そこで木村が主役らしい存在感を示せるのか、注目したい。

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