独占!カンヌで快挙の長野市出身・山中監督27歳に聞く 原点は信州 大好きなのはおやき【長野】

フランスのカンヌ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞した長野市出身の山中瑶子監督に独占インタビュー。
パリから今の胸中や作品の裏話を語ってくれました。

■「ナミビアの砂漠」山中瑶子監督
「とても嬉しくすごく驚いています。このような賞をいただき本当にありがとうございます。」
カンヌ国際映画祭でメガホンを取った「ナミビアの砂漠」が国際映画批評家連盟賞に。
女性監督として最年少での受賞でした。

■「ナミビアの砂漠」山中瑶子監督
「実感全然ない。まだパリにいるのもあって」
山中さんは長野市出身の27歳。長野西高校を卒業後、上京し日本大学芸術学部へ入学しました。しかし…
■山中瑶子監督
「1年生は座学が基本なので実際に映画を撮れるのが2年生からだったのでそのペースにじれったさを感じて辞めてしまって…」
早く映画を作りたい…そんな思いが膨らみ2年生の時大学中退を決意しました。
17歳の時に目指した映画監督への道。
原点は…信州にあります。

■山中瑶子監督
「長野駅周辺に映画館がいっぱいあったのでそれに帰り道寄って帰るのが習慣としてあったのがだいぶ大きいと思う。ロキシーとか…」
「ナミビアの砂漠」は何にも情熱が持てない21歳の女性を取り巻く青春物語。
混沌とした今の時代を生き抜く姿に山中さん自身の経験も散りばめたといいます。

■山中瑶子監督
「今の若い人たちに刺さる部分が大きい映画になっていると思う」
主演は人気沸騰中の河合優実さん。
出演のきっかけは2018年、初監督作品「あみこ」を上映した日の出会いでした。

■山中瑶子監督
「ポレポレ東中野っていう映画館で公開した時に、高校3年生だった河合優実さんが見に来てくれていてそこでお手紙をもらって『いつか俳優になるのでキャスティングリストに入れてください』って書いてあったのをずっと覚えていて」

今や世界が舞台の山中さん。ですが、どうしても恋しくなるのが…
■山中瑶子監督
「おやき好きだったんだなってこっちに来て気づきました。冷凍で送ってもらったりしている」Q)ご家族に?「はい」
中身は等身大の20代。変わらぬ信州愛を見せてくれました。

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