間寛平、今くるよを偲ぶ「怒られてるところも見た、慰め合った」

5月27日、膵癌のためこの世を去ったお笑い芸人・今くるよ(本名:酒井スエ子)さん。くるよさんと古くから交流があった吉本新喜劇の間寛平と島田珠代が生前の思い出を語った。

間寛平(5月30日・大阪市内)

くるよさんは1970年、高校時代の同級生で同じソフトボール部に所属していた今いくよさん(2015年5月に逝去)と漫才コンビ「今いくよ・くるよ」を結成。夫婦漫才コンビの島田洋之介・今喜多代に師事し、派手な衣装と「どやさ」という明るいギャグでお茶の間から愛されていた。

くるよさんと近い時期にお笑いの世界へと足を踏み入れた寛平は「僕らもう、ずっと一緒にやってきたからね。(お互いの師匠に)怒られてるところも見たし、慰めあって、ずっとやってきてました」と当時を懐かしんだ。

コンビ揃って女性芸人からも慕われていたといい、珠代は「大先輩なのにこっちが常に気分がいいように気遣ってくれて。楽屋でも緊張せず楽しく喋れるように場を明るくしてくれるっていうか。こっちがせなあかんのに、もう」と、言葉を詰まらせていた。

また、コメディアンの坂田利夫や音楽家のキダ・タローと、親しい人たちの訃報が続いたことを受け、寛平は「次々から次々へと周りが亡くなっていくから。だからもう、ドキッとするよね」とショックを受けている様子を見せた。2人の思い出をしんみりと語った寛平と珠代は、「また、向こうで漫才やってるんちゃいます」「出会えていることを願います。本当に仲がよかったから」と偲んでいた。

取材・文・写真/つちだ四郎

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