松山の地価上昇続く「住宅購入や不動産投資のマインド向上」 県不動産鑑定士協会の3月実感調査

 愛媛県不動産鑑定士協会は30日までに、不動産関連業者を対象にした松山市の地価動向に関する3月の実感調査結果を発表した。直近半年の地価の平均変動率は、2023年9月の前回調査と比べ0.09ポイント増のプラス0.79%で、08年の調査開始以来最も高かった。5回連続でプラス値となり、上昇率も拡大が続いた。同協会は「新型コロナウイルスの5類移行に伴う経済行動の正常化を背景に、住宅購入や不動産投資へのマインド向上が継続している」と分析した。

 平均変動率は、変動率の合計を有効回答数で割って算出する。商業地の平均変動率は前回比0.24ポイント減のプラス1.28%。上昇率は縮小したが、全8地域でプラスを維持し、うち2地域は上昇率が拡大した。回復傾向にある中心市街地の中でも再開発が進むJR松山駅前周辺(0.31ポイント減のプラス2.17%)や市駅・花園町周辺(0.23ポイント減のプラス1.83%)は前回数値を下回ったものの、高い上昇率を維持した。

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