現役女王を“あと一歩”まで追い詰めた大坂なおみに元王者ら反応「見応え抜群」「決勝に値すべき試合だ…」

壮絶な打ち合いがレジェンド達をも魅了しているようだ。

現地5月29日、テニス四大大会「全仏オープン」の女子シングルス2回戦が行なわれ、産休からカムバックを遂げた元世界ランク1位の大坂なおみ(現134位)は、大会3連覇を狙うイガ・シフィオンテク(ポーランド/1位)と対戦。先にマッチポイントを握りながらも6-7(1)、6-1、5-7で敗れ、5年ぶり4度目の3回戦進出とはならなかった。

完全復活へ向けて着実に歩みを進めている大坂。注目を集めたこの一戦では、タイブレークの末に第1セットを落とすも、第2セットを取り返してセットオールに。ファイナルセットで先にブレークし、第9ゲームでマッチポイントを迎えたが、そこからシフィオンテクが反撃。一気にゲームを連取され、2時間57分で惜しくも力尽きた。

この試合中には、グランドスラムで3度の優勝を誇る元世界王者のアンディ・マリー(イギリス/75位)が公式X(旧ツイッター)を更新。目がハートになった顔文字を添え、「オオサカvsシフィオンテクの試合が見応え抜群。WTA(女子テニス協会)はこのようなマッチアップをもっと活かす必要がある!」と興奮気味に反応していた。

さらに、グランドスラム通算6勝のボリス・ベッカー(ドイツ)は、「シフィオンテクとオオサカの試合が素晴らしい!」と自身のXに投稿。女子シングルスでグランドスラム18勝を挙げているクリス・エバート(アメリカ)も「この試合…決勝に値すべきだ…」と呟いており、2回戦とは思えないハイレベルな内容に圧倒されていたようだ。

なお、窮地を切り抜けたシフィオンテクは、これで6年連続6度目の3回戦進出。次のラウンドでは、マリエ・ボウズコワ(チェコ/42位)、ヤナ・フェット(クロアチア/135位)の勝者と対戦する。

構成●THE DIGEST編集部

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