![](https://nordot-res.cloudinary.com/c_limit,w_800,f_auto,q_auto:eco/ch/images/1168860816070771418/origin_1.jpg)
【新華社天津5月30日】男子バレーボール元日本代表の加藤陽一氏(47)が中国の天津女子バレーボールクラブジュニアチームのアドバイザリーコーチに就任して8カ月近くになる。日々の練習や技術の指導を通じ、全国大会でのチームの順位も上がるなど、確実に結果を出しつつある。
天津市はバレーボールが盛んで、「バレーボールの町」「スポーツの都」の建設を目標に掲げる。加藤氏が中国で指導者になったのは「身長や体格を生かした中国のバレーボールがなぜ世界に通用するのか」を知りたかったからだという。日本とは異なる中国のジュニアの教育にも興味があった。中国での生活にももう慣れ、天津は「過ごしやすい環境」と感じている。
現役時代はヨーロッパのリーグでもプレー。イタリア・セリエAに日本人選手として初めて参戦し、チームを優勝に導いたこともある。37歳で現役を引退後は、日本で複数の女子チームを10年近く指導し、リーグ優勝を2度経験した。
天津でのジュニアの指導でも「海外でのプレー経験と日本での指導経験を生かしたい」と語る。「教えている子どもたちが将来バレーボールをして、笑って、生活できるようにしっかり教える」ことが目標。「指導者としての成長にもすごくいい環境」にいるという。
同じアジアの女子チームでも、中国と日本では戦法やプレースタイルが全く異なる。「中国の選手はやっぱり身長が高い。パワーがある。ヨーロッパの人と変わらないぐらいのレベルにある」。日本は身長やパワーはないが組織として戦うことを重視している。「中国の身長とパワーと日本の精密な組織力が集まれば世界一になれる」と加藤氏は自信をのぞかせた。(記者/楊子春、張沢偉、宋瑞)