「自分の選択に誇りを持てるように」目指すはミュージカル女優 歌声に思い込める17歳女子高校生

静岡県沼津市の高校に通いながら、ミュージカル女優を目指す高校生3年生がいます。自分の歌やダンスで気持ちを伝えたい。幼いころから音楽が大好きという、彼女の歌声に込めた想いに迫りました。

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<梁世姫さん>
「ビーアワーゲスト、ビーアワーゲスト、お客さまだわ。まあなんて久しぶりのお客さま」

5月26日、沼津市内の飲食店やバーで、音楽を楽しむ会が開かれました。ミュージカルの歌を披露していたのは、梁世姫(ヤン・セヒ)さん17歳、高校3年生です。世姫さんは、数々の声楽コンクールで受賞するほどの腕前の持ち主なんです。

<梁世姫さん>
「ここにあるのが、今まで観劇した時に購入したパンフレットなんですけど、全部宝物で、これを1冊1冊取り出して、どんな人が出てたのかなとか、その人たちのコメントを読むのが楽しみで、集めています」

日本だけではなく、本場アメリカでも観劇するなど、とにかくミュージカルが大好きという、世姫さん。

<梁世姫さん>
Q.ミュージカルのどんなところが魅力?
「何よりも歌が本当に大好きで、ただ歌うとかカラオケのように技術技術、ビブラートをここに入れるという戦略的なものよりは、その場の身にまかせて、体の奥底から出てくる感情が、ふわって口から出たり、動きになったりというのが本当に自然で、ミュージカルは」

Q.将来の夢は?
「将来の夢は、日本に限らず世界中で通用するようなミュージカルアクターになることと、人と人とのかかわりに関して、人の温かさを伝えたいです」

高校3年生で、学業との両立は大変ですが、夢に向かってダンスと歌のレッスンを欠かさずに続けています。

<ともにレッスンに励む阿部栞歩さん(12)>
「かわいくて演技がうまくて、歌が上手でダンスが上手で全部が完璧な人です」

<梁世姫さん>
「自分が決めた道を自信を持って自分の選択に誇りを持てるように私もこの曲を精いっぱいお届けできたらと思います」

沼津市で開かれた世姫さんのステージには、共に夢を追い続ける多くの仲間も駆けつけました。

<観客>
「素晴らしくて涙が止まらなかったです。ずんと心にきた感じですよね」
<観客>
「自分もパワーをもらえて頑張ろうって思いました」

<観客>
「自分はこうしたいという感情が伝わってきて、より楽しい音楽になっていました」

<梁世姫さん>
Q.誰よりも世姫さんが楽しんでいたのでは?
「本当に楽しかったです。こういうのって私が楽しくないとお客さんは楽しくないと思うので、ここにいた100人近くのお客さん全員分を思って楽しんでやりました。正解がないので、どこまでいけばいいとか芸術に関しては点数が付けられないので、どこまででも極められるなって思うので、これからもどんどん自分の実力をあげていきたいなって思います」

「ためらわず踏み出していくわ、生きてこなかった人生」

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