南ア中銀、金利据え置き 6会合連続 「インフレ期待高水準」

[プレトリア 30日 ロイター] - 南アフリカ準備銀行(SARB、中央銀行)は30日に開いた会合で、主要政策金利のレポ金利を8.25%に据え置くと決定した。据え置きは6会合連続。中銀はインフレリスクは幾分か緩和したものの、インフレ期待は高水準にあるとの認識を示した。

決定は全会一致。ロイターが20─23日に実施したエコノミスト調査では、20人全員が金利据え置きを予想していた。

中銀は声明で、インフレリスクは現在は均衡しているとの認識を表明。インフレリスクは上方に傾いているとするこれまでの文言を削除した。

同時に、インフレ率は来年第2・四半期に目標とする4.5%で安定化するとの見通しを示した。3月時点では、インフレ率がこの水準に達するのは2025年末になると予想していた。

ハニャホ中銀総裁は記者会見で「インフレリスクはおおむね均衡していると見なしている。ただ、インフレ期待が高いため、早急に(インフレ)目標を達成する必要がある」と言及。中銀の政策スタンスは効果を発揮しているが、インフレ率を目標に引き下げるためにまだやるべきことは残っているとの認識を示した。

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