米インフレは2%目標へ、利下げ検討は時期尚早=ダラス連銀総裁

[エルパソ(米テキサス州) 30日 ロイター] - 米ダラス地区連銀のローガン総裁は30日、インフレ率は依然として米連邦準備理事会(FRB)の目標である2%に向かっているとの見解を示した上で、政策当局者が備えるべき「他の道筋」も想像できるとし、利下げを検討するのは時期尚早だと述べた。

テキサス州エルパソでのイベントで「(インフレ率が)2%に向かっていると考える十分な理由があると思う。依然としてその道筋にあるが、おそらく年初に多くの人が考えていたよりも少し遅く不安定かもしれない」と指摘。

その道筋には多くの不確定要素があり、インフレの上振れリスクを引き続き懸念していると語った。

また「金融政策について特定の道筋を決めないことが重要だ」と述べ、利下げの検討は時期尚早と指摘。あらゆる選択肢を残して柔軟性を保ち、データや金融状況を確認できるようにすることが重要だとした。

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