写真と音楽を融合させて表現 新たな視点で作品展 会場はリラックス空間に/岡山・津山市

倉敷市在住のピアニスト・当真伊都子さん(46)と横浜市在住のクリエイティブディレクター・菊地慎さん(38)による作品展「津と山と ReBorn・ReBirth」が、岡山県津山市のポート・アート&デザイン津山で開かれ、身近にある自然を写真と音楽を融合させて表現し、来館者を楽しませている。2日まで。

作品展は、昨年二人で共同制作したアートアルバムから着想して企画。会場では当間さんのピアノ演奏曲を流し、菊地さんが中四国の山間部などで撮影した36点を並べた。

早朝の霧がかった蒜山の山道や薄化粧した山陰の山々を暗めのトーンで写し出し、静寂な雰囲気を漂わせている。大粒の水滴をまとったくもの巣や凍てついた枝に焦点を当てたカットもあり、落ち着いたピアノの音色と豊かな調和を生み出している。

さらに壁面のQRコードをスマホで読み込むと、写真から着想したピアノ楽曲を視聴できる。会場ではこれまでに制作した映像作品も放映している。

当間さんは「作品展のタイトルには水と山を想起させる狙いもある。リラックスできる空間になった」。菊地さんは「写真と音楽の融合という新たな視点から、岡山の魅力を感じてほしい」と話している。

当間さん(右)と菊地さん

© 津山朝日新聞社