小栗旬&赤西仁がNetflix作品初参加 フランス映画が原作のロマコメに日韓キャスト&スタッフ集結

Netflix新作ロマンスシリーズのファーストルック

小栗旬主演のNetflix新シリーズ(タイトル未定、2025年世界独占配信)の制作が決定した。フランス映画『匿名レンアイ相談所』(2010・日本劇場未公開)を原作に日韓のキャスト・スタッフが集結したロマンチック・コメディーで、共演にハン・ヒョジュ中村ゆり赤西仁。監督は、映画『君の膵臓をたべたい』(2017)や『今夜、世界からこの恋が消えても』(2022)などの月川翔。小栗、赤西共にNetflix作品への参加はこれが初となる。

本作は、人に触れられない主人公と人の目を見られないヒロイン、ともに対人関係に大きな悩みを抱えた男女がチョコレートをきっかけに偶然の出会いを果たすことからはじまるストーリー。原作は、フランス映画『Les Emotifs anonymes(邦題:匿名レンアイ相談所)』。日本では劇場未公開だが、2011年のフランス映画祭で上映され観客賞を受賞している。

小栗は、過去のトラウマから潔癖症を抱えた大手製菓メーカーの御曹司であり、人気チョコレートショップ「ル・ソベール」の新代表に就任した主人公・藤原壮亮役に。『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』(2014)、『太陽は動かない』(2021)など日本映画にも出演しているハンが天才ショコラティエでありながら、視線恐怖症が原因で最愛の師匠がオーナーを務めていた「ル・ソベール」の匿名ショコラティエとして正体を隠して生きてきたヒロイン・ハナ役を演じる。中村は、壮亮の友人であり主治医でもある精神科医・アイリーン役。のちにハナのカウンセリングも担当し、著書も出版する有名な精神科医だが、自身もアルコール依存症を患っており恋愛に難ありという設定。そして赤西は、壮亮の学生時代からの友人で、行きつけのバー「ブラッシュ」のオーナー・高田寛役。ハナの師匠である「ル・ソベール」の前オーナーとも親交があった寛は、ハナが密かに想いを寄せる相手でもある。

監督は、Netflix シリーズ「幽☆遊☆白書」も記憶に新しく、新作映画『ディア・ファミリー』(6月14日公開)の公開を控える月川翔。チョコレートショップ「ル・ソベール」をはじめ、セット・ロケーション・衣装など本作品の世界観をデザインするのは、米アカデミー賞作品賞受賞映画『パラサイト 半地下の家族』(2019)でプロダクションデザインを担当したイ・ハジュン、編集も同じく『パラサイト 半地下の家族』を手がけたヤン・ジンモが務め、音楽は韓国で多数の音楽賞を受賞したベテラン音楽監督のダルパランが担当。

また、制作はNetflix映画『毒戦』『ロ・ギワン』『20世紀のキミ』などを企画・制作した韓国の制作会社 YONG FILM。同制作会社が日本の作品を手掛けるのはこれが初となる。日本各地で撮影が進んでおり、2025年Netflixで世界独占配信予定。

小栗旬、ハン・ヒョジュ、中村ゆり、赤西仁、月川翔監督のコメントは下記の通り。(編集部・石井百合子)

小栗旬(藤原壮亮役)

オファーを受けた際は、非常にしっかりとしたプロットをいただき、その時点で作品の世界観が明確に見える様なものでした。そこから続々と素晴らしいキャスト・スタッフの方々が集まり、作品が始まることをとても楽しみにワクワクしていたことを覚えています。今現在は日本と韓国という二ヶ国においての表現の違いや、言葉の感覚などをみんなで細かく確認・相談をしながら、最後の最後までより良い作品になるための努力を積み重ねながら現場を作っていっている途中でございます。皆さんにワクワクドキドキをお届けできるように、この素晴らしいチームのみんなと引き続き楽しい作品作りをしていきたいと思います。

ハン・ヒョジュ(イ・ハナ役)

長い時を経て、再び日本の作品に出演することができて嬉しかったです。さらに、韓国と日本のコラボレーション作品で韓国のプロデューサー、美術や編集、音楽のディレクターら韓国チームともご一緒し俳優として参加できることにとても喜びを感じています。共同作業での撮影ということで、いくつか困難もありました。それでも、監督や共演者の皆さん、スタッフの皆さんととても楽しく撮影しています。俳優としても忘れられないよい思い出がたくさんできています。 現場で久しぶりに新人俳優のような心構えで、新鮮な緊張感を感じながら、できる限りの最善を尽くしています。ご覧になる皆さんが楽しめる作品を作るために、「最後の最後まで最善を尽くします」。 多くの関心と応援をよろしくお願いいたします。

中村ゆり(アイリーン役)

どんなに幸福に見える人の中にもその人だけの生きづらさがあって見やすく楽しいロマンティックコメディの中で滑稽にも必死に生きていく大人たちをこの作品では描いています。言語も違うキャストスタッフさんたちがディスカッションを重ねていく上でコミュニケーションの大切さをリモートが当たり前になった昨今で改めて感じ皆んなで力を合わせております。韓国から来てくれたハン・ヒョジュさんスタッフさん方が異国の地できっと不安もありながらも精一杯心を込めて明るく仕事をしてくださる姿に何度も心打たれています。最後までファイティン!でみんなで良い作品をお届けしたいと思います。

赤西仁(高田寛役)

韓国と日本の共同制作、国の垣根を越えた作品に参加することができ、心から嬉しく思います。撮影過程で言語障壁と文化の違いなど多様な挑戦がありますが、日々楽しく良い経験をさせてもらっています。この作品のヒロインが日常で日本語を日本人の様に喋れている事に感動しました。彼女を筆頭に、韓国のスタッフも勉強をして日に日に日本語が上達し、寄り添って来てくれている姿勢を見て感銘を受けています。そんなインターナショナルな現場を肌で感じて、多くの日本の俳優/チームもとても良い刺激をもらっていると思います。Hana というキャラクターもとても可愛いらしくて、この作品に華を持たせてくれているなという風に感じています。僕の事は適当に見といてください。

月川翔監督

日本と韓国のスタッフ・キャストが、互いの文化や意見を尊重し合いながら取り組んでいます。撮影前からずいぶん多くのディスカッションを重ねてきましたが、撮影現場でも、撮影するその瞬間まで「何が最善か」を皆で追い求めています。ヒロインを演じるハン・ヒョジュさんが僕のiPadに書き留めてくれた言葉があります。日本語で「最後の最後まで頑張りましょう!」という意味だそうです。この言葉をこのプロジェクトのスローガンのように抱えて日々の撮影に励んでいます。着地点はまだわかりません。撮影しながらベストを探しています。スリリングな作り方ですが、皆の力を結集して、皆様に素敵な作品をお届けしたいと思っています。完成を楽しみにお待ちください!

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