小栗旬主演のNetflix新作ドラマ制作決定 『パラサイト』スタッフも参加、2025年世界配信

公開されたファーストルック【写真:(C)Netflix】

韓国の制作会社YONG FILMが企画・制作

Netflixは31日、俳優の小栗旬が単独主演を務める日本発の新作ロマンスシリーズの制作が決定したことを発表した。併せてキャスト・スタッフが解禁となり、ハン・ヒョジュ、赤西仁、中村ゆりが出演することが分かった。

本作は、「人に触れられない」主人公と「人の目を見られない」ヒロイン、ともに対人関係に大きな悩みを抱えた男女がチョコレートをきっかけに偶然の出会いを果たすことからはじまるロマンティックコメディードラマ。原作は、フランス映画『Les Emotifs anonymes(邦題:匿名レンアイ相談所)』。日本では劇場未公開だが、2011年のフランス映画祭で観客賞を受賞するなど、ロマンスとユーモアを織り交ぜた物語に魅了された映画ファンから高い支持を獲得した。そんな知る人ぞ知る良作を、Netflixシリーズ作品として再構成する。

本作の主演には小栗、ヒロインにはハン、さらに赤西の出演が決定。日本と韓国それぞれを代表する俳優たちの共演が実現した。小栗は、過去のトラウマから潔癖症を抱えた大手製菓メーカーの御曹司であり、人気チョコレートショップ「ル・ソベール」の新代表に就任した主人公・藤原壮亮役に。ハンは天才ショコラティエでありながら、視線恐怖症が原因で最愛の師匠がオーナーを務めていた「ル・ソベール」の“匿名ショコラティエ”として正体を隠して生きてきたヒロイン・ハナ役を演じる。

さらにこのたび、中村の出演も決定。中村は、壮亮の友人であり主治医でもある精神科医・アイリーン役を演じる。のちにハナのカウンセリングも担当し、著書も出版する有名な精神科医であるが、自身はアルコール依存症を患っており恋愛に難ありな役どころ。そして、赤西は、壮亮の学生時代からの友人で、行きつけのバー「ブラッシュ」のオーナー・高田寛役。ハナの師匠である「ル・ソベール」の前オーナーとも親交があった寛は、ハナが密かに想いを寄せる相手でもあるのだが……。

監督には、昨年メガヒットを記録したNetflixシリーズ『幽☆遊☆白書』を手がけ、これまで数々のラブストーリーを世の中に送り出してきた月川翔氏。さらに、もうひとつの主人公ともいえるチョコレートショップ「ル・ソベール」をはじめ、セット・ロケーション・衣装など本作品の世界観を視覚的にデザインするのは、米アカデミー賞作品賞受賞映画『パラサイト 半地下の家族』のイ・ハジュン氏、編集も同じく『パラサイト 半地下の家族』を手がけたヤン・ジンモ氏が務め、音楽は韓国で多数の音楽賞を受賞したベテラン音楽監督のダルパラン氏が務める。

そしてこの作品はNetflix映画『毒戦』『ロ・ギワン』『20世紀のキミ』などを企画・制作したYONG FILMが手がける。YONG FILMはジャンルを問わず卓越した企画力で、完成度の高い作品を披露する韓国の制作会社であり、今作品が日本初作品となる。

日本と韓国、そしてグローバルに活躍するアジア最高峰のキャスト・スタッフで制作する本作品は日本各地で順調に撮影が進んでおり、2025年Netflixにて世界独占配信される予定。

赤西仁「僕の事は適当に見といてください」

キャスト・スタッフのコメントは以下の通り。

○小栗旬(藤原壮亮役)

「オファーを受けた際は、非常にしっかりとしたプロットをいただき、その時点で作品の世界観が明確に見える様なものでした。そこから続々と素晴らしいキャスト・スタッフの方々が集まり、作品が始まることをとても楽しみにワクワクしていたことを覚えています。今現在は日本と韓国という二ヶ国においての表現の違いや、言葉の感覚などをみんなで細かく確認・相談をしながら、最後の最後までより良い作品になるための努力を積み重ねながら現場を作っていっている途中でございます。皆さんにワクワクドキドキをお届けできるように、この素晴らしいチームのみんなと引き続き楽しい作品作りをしていきたいと思います」

○ハン・ヒョジュ(イ・ハナ役)

「長い時を経て、再び日本の作品に出演することができて嬉しかったです。さらに、韓国と日本のコラボレーション作品で韓国のプロデューサー、美術や編集、音楽のディレクターら韓国チームともご一緒し俳優として参加できることにとても喜びを感じています。共同作業での撮影ということで、いくつか困難もありました。それでも、監督や共演者の皆さん、スタッフの皆さんととても楽しく撮影しています。俳優としても忘れられないよい思い出がたくさんできています。現場で久しぶりに新人俳優のような心構えで、新鮮な緊張感を感じながら、できる限りの最善を尽くしています。ご覧になる皆さんが楽しめる作品を作るために、『最後の最後まで最善を尽くします』。多くの関心と応援をよろしくお願いいたします」

○中村ゆり(アイリーン役)

「どんなに幸福に見える人の中にもその人だけの生きづらさがあって 見やすく楽しいロマンティックコメディの中で滑稽にも必死に生きていく大人たちを この作品では描いています。言語も違うキャストスタッフさんたちがディスカッションを重ねていく上で コミュニケーションの大切さをリモートが当たり前になった昨今で改めて感じ 皆んなで力を合わせております。韓国から来てくれたハン・ヒョジュさん スタッフさん方が 異国の地できっと不安もありながらも 精一杯心を込めて明るく仕事をしてくださる姿に 何度も心打たれています。最後までファイティン! でみんなで良い作品をお届けしたいと思います」

○赤西仁(高田寛役)

「韓国と日本の共同制作、国の垣根を越えた作品に参加することができ、心から嬉しく思います。撮影過程で言語障壁と文化の違いなど多様な挑戦がありますが、日々楽しく良い経験をさせてもらっています。この作品のヒロインが日常で日本語を日本人の様に喋れている事に感動しました。彼女を筆頭に、韓国のスタッフも勉強をして日に日に日本語が上達し、寄り添って来てくれている姿勢を見て感銘を受けています。そんなインターナショナルな現場を肌で感じて、多くの日本の俳優/チームもとても良い刺激をもらっていると思います。Hanaというキャラクターもとても可愛いらしくて、この作品に華を持たせてくれているなという風に感じています。僕の事は適当に見といてください」

○月川翔監督

「日本と韓国のスタッフ・キャストが、互いの文化や意見を尊重し合いながら取り組んでいます。撮影前からずいぶん多くのディスカッションを重ねてきましたが、撮影現場でも、撮影するその瞬間まで『何が最善か』を皆で追い求めています。ヒロインを演じるハン・ヒョジュさんが僕のiPadに書き留めてくれた言葉があります。日本語で『最後の最後まで頑張りましょう!』という意味だそうです。この言葉をこのプロジェクトのスローガンのように抱えて日々の撮影に励んでいます。着地点はまだわかりません。撮影しながらベストを探しています。スリリングな作り方ですが、皆の力を結集して、皆様に素敵な作品をお届けしたいと思っています。完成を楽しみにお待ちください!」

○イム・スンヨン(制作・ショーランナー/YONG FILM)

「10年間企画してきた作品が、韓国の脚本家の手を経て日本の監督の演出で、さらに日韓のトップ俳優の演技で完成する過程を見守る事が出来、本当に嬉しいです。韓国の制作会社YONG FILMが企画・制作し、日本のNetflixで製作・配信されるこの作品が、多くの人々の関心と共に愛されることを願います」

○岡野真紀子(エグゼクティブプロデューサー/Netflix)

「チョコレートショップ〈ル・ソベール〉のセットに一歩足を踏み入れた時、そこに広がる甘く美しい夢のような世界に心躍りました。この最高のセットや、日本の素晴らしい景色のなか、日本と韓国を代表する俳優たちがチャーミングで愛おしいお芝居を繰り広げております。日韓の最高峰のスタッフキャストがお互いの文化を尊重し、誇りを持って美しい物語を紡いでいます。ぜひ、ご期待ください」ENCOUNT編集部

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